【冬の沖縄】冬は実は観光に最適!? 沖縄県民が気温15℃切ると風邪をひく理由とは?
沖縄県を観光するならば夏! そう世の中では認知されているが、実は沖縄観光のオンシーズンは1月から3月の冬場であり、宿泊代が安くなるこの時期のホテルはほぼ満室状態となる。
夏場だと強い日差しとうだるような暑さが人間の活力とやる気を奪い、プールや海水浴で体温を下げなければ著しく活動能力が損なわれ、挙句の果てには外に居続けると熱中症に陥る。クーラーでキンキンに冷えた室内は、まさに天国…。そう、「夏の沖縄は、海水浴以外の観光には不向き」であり、逆に冬の日差しの下なら体力を消耗することなく見学ができるので、冬は観光に適したシーズンということになる。
今回は、そんな観光オンシーズンに突入した冬の沖縄での過ごし方を、沖縄在住ライター目線から伝授してみたい。
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●まずは気温!気温15℃を切ったら沖縄県民は風邪をひく
沖縄だと冬でも半袖で過ごせるの? そんな疑問を持つ人がいるようだが、沖縄県民も薄手のコートは当然持っている。年に数回だけ厚手のコートが必要な日があり、それは気温15℃を切ったとき。とにかく寒い。非常に寒いのである。
何バカなこと言ってるの? とお叱りを受けそうだが、まだページを閉じるには早すぎるので続きを聞いて欲しい。四方を海で囲まれた沖縄県は、冬の北風が強く吹きつける。風速1mあると体感温度が1℃下がると言われ、風速10mなら気温15℃が体感温度5℃となるのだ。
強風の中での体感温度5℃と全く風のない気温5℃、どちらが寒く感じるだろうか。これが沖縄の冬の寒さの由縁であり、なぜか15℃を切ると急激に風邪をひく県民が増えるのである。冬に訪れる際は、「風を通さないコート」をぜひお勧めしたい。
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●沖縄の冬に最適な「沖縄観光」とは!?
ホエールウォッチング、沖縄プロ野球キャンプ、そして意外なことに桜やひまわりなど花の季節でもある。がしかし、今回はそんな定番の観光コースではなく、意外に面白い沖縄観光コースを紹介しよう。
1: 沖縄のコンビニ巡り
まず沖縄には、ファミリーマート、ローソン、ココストアという3企業のコンビニしかない。変わり種の「おでん」には豚足(てびち)、ソーキ(豚のあばら骨)、沖縄そばがあり、現在は沖縄限定となっている。紙パックの飲み物は1000mlではなく、なぜか946ml。沖縄ファミリーマートでは毎週、「沖縄限定のデザートやお弁当」の新商品を発売している。
2:沖縄のスーパーマーケット巡り
サンエー、かねひで、ユニオンなど、沖縄企業が運営する沖縄限定のスーパーがあり、珍しい商品が目に飛び込んでくる。コンビニもビックリ!な巨大な衣をつけたスーパーかねひでのドラムチキン、缶詰コーナーに並ぶポーク缶の数々、沖縄限定のカップ麺やお菓子類など、大きなスーパーでは沖縄土産が勢揃いしている。
3:ビーチで遊ぶ!漂着した物を拾い集める「ビーチコーミング」
北風が吹きつける東シナ海沿岸のビーチには、白化した珊瑚や流木が打ち寄せられ、場合によってはタンクなどの大物が出現する。
珊瑚は漂白して乾燥させると「箸置き」になり、地元のカフェやホテルでも利用されている。波に洗われ丸くなったガラスや流木は、雑貨作りに使われる。ホテルなどの管理された人工ビーチではなく、自然の手つかずのビーチでよく見かけ、ときには海外から漂着した不思議な落し物も。
また、冬の海水浴はさすがに沖縄でも無謀な行為であり、まさかの海水浴客がいた場合は、「あれは観光客だな」と後ろ指を差されることになる。
4:沖縄のおもしろ珍スポット
金武町にある盆栽尽くしの「ぼんさいカフェ ゴールドホール」、南城市にある中国式の変わったオブジェが満載の「舞手道場湧泉館」、本部町にある陶器の不思議な御殿「山乃里庵」など、知る人ぞ知るおもしろ珍スポットがあちこちに存在する。「おもしろ看板」や「難読地名の看板」もあり、石像や普通の貼り紙などにも面白い発見がある。
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・読めたら天才!字数の概念を覆す荒技も登場する沖縄の難読地名【上級編】
冬の沖縄で何をしてどう過ごすのか? 定番の観光地を巡る以外にも、オリジナルの過ごし方や楽しみ方を味わうのが旅行の醍醐味。この記事を読んだ人にこのように思ってもらえたら幸いだ。
「そうか。冬の沖縄に、行こう。」
最後に…。自然のビーチではこんな遊び方もできるので、参考にいかがだろうか。筆者が砂浜に描いた珊瑚で作った文字である。
「LIFE IS GOOD」(人生は素晴らしい)
(文/しらべぇ沖縄支部・miya‐nee)