どこで覚えたの?「ラッスンゴレライ」ブームを先取りしてたBIGBANGのV.I
1月18日をもって、2014年11月より始まった全国5大ドームツアーのファイナルを迎える人気K-POPグループ「BIGBANG」。その最年少メンバーでムードメーカー的存在といえば、V.Iだ。
V.Iは、最年少という特徴とともに、もうひとつ、最も日本通であることで知られる。日本語能力は、BIGBANGメンバーだけでなくK-POPアーティスト全体の中でもトップクラスであり、関西弁のイントネーションと韓国語訛りが入った独特で流暢な日本語は、いつも日本のファンを楽しませている。
そんな彼が日本について語る際に頻繁に口にするのが、「日本のお笑いやバラエティー番組が大好きだ」ということ。その“好きさ”は本物で、2012年の夏には複数のバラエティー番組に出演するため日本に滞在して活動したこともあったほど。特に日本のお笑い芸人が発するギャグが好きなようで、テレビ番組やライブではたびたび流行のギャグをマネしてみせる。
そんなV.Iの姿は、今回のツアーでも複数回見られたわけだが、マネしていたギャグを見るに、彼が“マニア”レベルで日本のお笑いをチェックしていることがうかがえたのである。
■「あったかいんだからぁ」
まず、11月に行われたライブのMCタイムでV.Iは、お笑いコンビ・クマムシのネタ「あったかいんだからぁ」をマネしている。そのマネの仕方は、ただ「あったかいんだからぁ」と歌うのではなく、クマムシ本人たちがネタの中で披露する正式な歌詞を“完コピ”し、長めの尺で歌っていた。
ただし、クマムシのこのネタが日本で話題になったのは、2014年9月25日に放送されたバラエティ番組『アメトーーク』(テレビ朝日系)をきっかけにしてのこと。ライブまでには1~2カ月ほどの期間があったので、V.Iが日本のお笑い好きであることを知っているファンにとっては、そこまで驚くことではない。ライブでは、観客からも「あったかいんだからぁ」という大合唱が起きていた。
驚くべきなのは、「ラッスンゴレライ」だ。
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■「ラッスンゴレライ」
12月に行われた複数のライブのMCタイムにて、V.Iは、コンビ・8.6秒バズーカーによる、現在日本で大ブレイク中のネタ「ラッスンゴレライ」をマネしている。
このネタは、コンビが交互に歌うものだが、V.Iは1人2役で「ラッスンゴレライってなんですの?」と高いテンションでやり切っていた。これまた、長めの尺で完コピして。ライブ前日に夜中の2時まで練習した日もあったそうだ。
しかし、観客はこれには付いていけず、「あったかいんだからぁ」のように合唱が起こることはなかった。それもそのはず、このネタは、8.6秒バズーカーが年末年始のネタ番組に多数登場して爆発的に広まったもので、12月段階では余程のお笑い好きでなければ日本人でも知らないのが普通だったのだ。
V.Iはおそらく、YouTubeなどで見てこのネタを知ったものと思われるが、1月16日現在約480万回再生という人気を得ている8.6秒バズーカーのYouTube公式チャンネルの「ラッスンゴレライ」動画を見てみると、これが公開されたのは12月24日。V.Iは、この動画公開より前に、既に同ネタを完コピするほどハマっていたというわけである。
一体どうやって完璧に覚えたのか…。不思議に思うほどに日本のお笑い好きなV.Iだが、日本人よりも先取りしてしまうとは、さすがに驚きを隠せない。
(文/しらべぇ編集部)