【食の不信に待った】福島発の自然派和食レストラン「菜々家」 人気の秘密とこだわりとは?
ファーストフード店や食品への異物混入が相次ぎ、食の安心安全があらためて注目を集めています。口に入れるものには、何よりも気を配りたいのが心情。
食品の偽装や混入は、ブランドイメージや顧客の信頼を一気に破壊しますが、なかなか後を絶ちません。
しかし一方で、地域に根ざし、安心な食と健康にこだわって成長する外食企業もあります。今回は、福島県と宮城県を中心に店舗展開をしている和食レストラン「旬菜うちごはん菜々家」をご紹介しましょう。
菜々家を運営しているのは、福島県郡山市に本社を構える企業。生産者との直接取引、添加物を使わないソース類を自社生産するなど、「既製品を使わず自分たちで付加価値をつける商品開発を行う」というポリシーを貫いています。
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こだわりの「三ツ星野菜」
菜々家のメニューに使用される黒酢のタレやデミグラスソース、玉ねぎドレッシングなどは、イズムフーズの自社工場において製造。また、料理に使う食材は産地に出向いて生産者と話し合い、旬のものを店で調理し提供するようにしている、というこだわりよう。
お店の入り口には、上の写真のようなボードに、その日の野菜の仕入れ先を掲示。菜々家では独自の基準を設けて、土づくりからこだわった減農薬の野菜を「三ツ星野菜」と呼んで使用しています。
お米は厳選の国産コシヒカリ。もちろん料理には、添加物は一切使われていません。健康や安全安心をとことん追求している姿勢が、うかがえます。
また「素材を大事にし、ありがたさをわかってもらいたい」との思いから、取引先の農家へお願いし、産地における従業員の農業体験も行っているのだとか。生産者とのつながりを大切にする思いは、これからの食産業に求められることでしょう。
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地域に根ざした貢献活動も
「お店は地域のお客様によって支えられている」との思いから、会社全体の取り組みとして地域の中学校のトイレ掃除を月に1度、社員全員で行っているそうです。
おもてなしの気持ちが料理を飛び出したホスピタリティ精神。そんな気持ちがこもった美味しい料理に魅了されて、菜々家のお店は休日のお昼時になるといつもお客さんで賑わっています。
地域と一体となって、まじめでていねいなものづくりをするお店は、これから食産業が発展していくモデルケースになるかもしれません。全国の企業にヒントとチャンスがありそうです。
(文/しらべぇ編集部・かずきち)