【キシリトールの故郷】モイ(こんにちは)!北欧フィンランドは超「環境先進国」だった!
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フィンランドは、日本から飛行機で約10時間。「北欧」と呼ばれる国々の一つで、スウェーデン・ロシアと隣接しています。国土面積は日本と同じくらいですが、人口は約530万人で日本の約25分の1。
国土のほとんどを森林や湖などの自然が占め、首都であるヘルシンキでさえも都会の喧騒は全くなく、歩道は広々で高い建物もあまり見当たらず、街全体に余裕があるような穏やかさ。ちなみに、フィンランド語の挨拶は「Moi(モイ)」と言います。
そこには日本とは異なる、日本や世界の国々が見習うべきさまざまな取り組みがありました。今回は、日本からは少し離れたヨーロッパの北の国、フィンランドの意外な一面をお届けします!
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■実は環境先進国
フィンランドというと日本ではムーミンやマリメッコなどが有名ですが、それだけではありません。環境への取り組みは世界でもトップクラスで、リサイクルやゴミの回収には細心の配慮が行き届いています。
街中には数多くのゴミ箱が設置されていて、バスやトラムなどの公共交通機関でも見かけます。また、ペットボトルとカンは飲み終わった後、スーパーなどに設置されている専用の機械にリサイクルとして出すと、デポジットで10~40セントが戻ってくるという仕組み。
そのため街中では、ペットボトルやカンのゴミ箱をあまり見かけません。
下の写真がそのペットボトルやカンをリサイクルするための機械。また、古着や履き古した靴なども、どんどんリサイクルに出しているそうです。
フィンランドは石油や天然ガス、石炭などのエネルギー資源に乏しく、多くを輸入に依存しています。そのような背景から再生エネルギーへの関心がとても高く、このようなリサイクルの精神が溢れているのでしょう。
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■日本でもフィンランドにならったイベントが
2012年から始まった、年に2回催される「クリーニングデー」という取り組みは、フィンランド各地の街全体がフリーマーケットになるというもの。誰もが自宅前や公園で不用品などを売ることができるそう。
このイベントは昨年5月に神奈川県鎌倉市でも行なわれ、フリーマーケットとリサイクルをより身近に楽しむことを目的に「リサイクルのハードルを下げる」「地域交流」を図るため、ワークショップやセミナーが開かれました。
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また日本以外には、ロシアでも同じようにクリーニングデーが開催されています。
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■「キシリトール」はフィンランド生まれ
今や、どこのスーパーやコンビニでも売っている「キシリトール配合」のガムや飴。実は、そのキシリトールを世界に先駆けて食品に利用したのが、フィンランド。
他にも、フィンランドでは機能性食品の開発が盛んに行なわれていて、「血清コレステロール値を下げるマーガリン」や「夜の寝つきが良くなる成分を配合した牛乳」、「プロバイオティクス(人の腸管由来の乳酸菌)であるGG菌の利用」なども。フィンランドに端を発した機能性食品は世界中で製造・加工されています。
このように、人口は福岡県(約506万人)とほぼ一緒ながら、さまざまな分野で世界をリードする国フィンランド。その環境への取り組みや機能性食品の開発力はピカイチ。
日本や世界中の国々が学ぶべきヒントをたくさん持った、北欧の小さな国の魅力にこれからも目が離せません。
(文/しらべぇ編集部・かずきち)