誰でも使える多目的トイレが空いていれば使う人は48.5%と判明!有効な使い方を考える

2015/03/24 10:00


しらべぇ0324トイレ

最近設置数が増えてきた「多目的トイレ」。多目的トイレ以外にも「多機能トイレ」「だれでもトイレ」など呼び方はいろいろありますが、駅やデパートで目にする機会も増えてきたのではないでしょうか?

目にはしているけど入ったことはない人、空いていれば必ず入る人、様々いると思います。そこで、多目的トイレを「空いていれば使う人」を調査しました。

多目的トイレを空いていれば使う

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はい:48.5%
いいえ:51.5%

48.5%の人が空いていれば使うことがわかりました。ほぼ半数です。この数字、みなさんはどう思いますか?

多目的トイレは非常に広く、できることも多いのでとても便利です。車いす使用者が利用できる広さが確保されていたり、手すりもついています。更にオスト.メイト対応の設備や、おむつ替えシート、ベビーチェアなどを備えることで、車いす使用者だけでなく、高齢者、内部障がい者、子ども連れなど多くの人が利用できるトイレとなっています。

こうなってくると「じゃあ空いていいれば使おうかな」と思う人も多いと思います。

しかし!
上記のような目的以外の方はなるべく使用を控えていただきたいと個人的には考えております。多目的トイレは電車でいう「優先席」のようなものです。優先席はお年寄りや妊婦さん、怪我をされている方などのための席です。

空いていれば座る、という人も多いかもしれません。しかし、多くの方が目の前にそういったお年寄りや妊婦さんが来たら席を譲りますよね? ここでトイレと電車の大きな違いが出てくるのですが、多目的トイレの場合、「自分が使っている間に誰がトイレの前に来たか」は把握できません。

知らないうちに待たせている可能性があります。国の利用実態調査では「車いす使用者の約 94%の方が多目的トイレで待たされた経験がある」と回答したという話もあります。車いす使用者などの障がい者だけでなく、高齢者、子ども連れなどによる利用が集中して、使いづらくなっているということも考えられますが、ただ単に「空いているから使った」人のため待ち時間だとしたらどうでしょうか?

さらに電車と違うのは、そういった方が利用できる多目的トイレの数がまだまだかなり少ないということ。ようやく探してたどり着いた多目的トイレが使用中でなかなか用をたせないという事態も起こりうるのです。

数少ない利用できるトイレをやっと見つけた人の待つ可能性を少しでも減らそうとすることは自然なことだと思うのです。ですから、普通のトイレで問題のない人は空いていたとしても多目的トイレを使うことは避けましょう

そして、ここで「Check A Toilet」というサービスをご紹介します。簡単に言うと「あそこに多目的トイレあるよ!」「あそこの多目的トイレにはこんな設備があるよ!」という情報を登録し多目的トイレを必要としている方のトイレ探しに役立てようというもの。

そして、このサイトは一般の方も多目的トイレを必要としている方のために情報を提供することができるんです。日本全国の自治体 ・事業者・一般の利用者がみんなで、情報共有する国内最大(約54,000ヶ所)の多機能トイレ情報共有サービスなんです。

Check A Toilet

高齢化社会に向けて決して他人事ではないこの問題。今のうちから考えていってもいいことかもしれません。

それではまたどこかのトイレでお会いしましょう。
ジャー。

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年1月16日(金)~2014年1月18日(日)
対象:全国20代~60代 男女計1500名

(文/どきどきキャンプ佐藤満春)

佐藤満春どきどきキャンプ多目的トイレ
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