【名古屋】初心者こそ訪れたい!ステキな「掘り出し物」に出会える大須観音
■名古屋いちのアーケード商店街「大須」
全国的にも元気な商店街として注目を集めている大須。そのランドマークとも言える大須観音には、月に2回、早朝からたくさんの人が集まってくる。
毎月18日・28日に境内で開催される「大須観音 骨董市」だ。
大須観音は、もとは尾張国長岡庄大須郷(いまの岐阜県羽島市大須)にあったが、関ヶ原の戦いに勝った徳川家康が名古屋を建設経営するにあたって、1612年にまずこの寺をいまの場所に移設。
以降、名古屋の大須観音と呼ばれるようになったと言われている。その境内で骨董市が開かれるようになったのは、1979年のこと。
骨董ブームや若い女性の着物ブーム、ブロカント(美しいガラクタ)やアンティークインテリアブームなどに乗って徐々に出店数も増え、今では100軒以上の骨董店が集まってくるようになり、すっかり大須名物のひとつ。
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■骨董なれしていなくても、覗きやすい!
商品は、ザ・骨董! といった焼き物などから、「ジャンク品」と書かれたラジオや蓄音機、昭和初期のおもちゃや雑誌もある。目立ったのは古着の着物屋。
雑に並べてはあるが、かなりお買い得な値段なので探しがいがある。
全体的に、ヨーロッパのおしゃれな蚤の市というよりは、なんでもありのガラクタ市といった風情。それが骨董慣れしていない若者でものぞきやすいのかもしれない。
最近は名古屋観光中の外国人客もよく見かけるようになった。年配店主がカタコトの英語で接客している姿が微笑ましい。
ちなみに、18日と28日で、規模の大きさはさほど変わらないが、大きく違うのは大須観音本体の行事との関連。実は、18日は、大須観音の御本尊、聖観音様の縁日なのだ。
そのためか、18日には、長命甘酒が振舞われる特別イベントも行われている。
大須観音公式ホームページには「日の出から日没まで開催、雨天決行」と書かれているが、実際は雨が降るとやはり出店数は少ない。
またお昼をすぎると店じまいする店主も多く、掘り出しモノをじっくり探すなら、午前中の早めの時間を狙うのがおすすめ。
今月は明日開催なので、ゴールデンウィークのお出かけにご検討を。
(文・写真/しらべぇ編集部・佐藤コボ)