話題の新作「ウルトラマンX」の製作発表会にいってきました【出口博之のロック特撮】

2015/06/22 19:00


こんにちは、白ポロ+眼鏡でおなじみのMONOBRIGHT、ベースの出口です。

6月18日〜21日の4日間に開催された東京おもちゃショー2015にて、ウルトラシリーズの新作「ウルトラマンX(エックス)」の製作発表会が行われたので、取材してきました。


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■現在のウルトラシリーズの放送状況について

現在放送している特撮ヒーローのほとんどは、1シリーズにつき約1年間放送されますが、ウルトラシリーズは1シリーズにつき1クール(3ヶ月)前後の短い期間で放送されています。

その理由は、現在のウルトラシリーズは「番組内の作品」だからです。

2011年から、過去のウルトラシリーズの再放送・編集放送を目的とした「ウルトラマン列伝(現・新ウルトラマン列伝)」という番組がはじまりました。

現在のウルトラシリーズの新作は、その番組の「過去の再放送・編集放送の合間」に放送されるのです。

短い期間の作品なので、それぞれに新機軸や革新的な試みが多く見受けられます。とくにウルトラマンのデザインは、新作が発表される度に話題になるほど新しさを打ち出している。

ウルトラマンXは、歴代41番目、新ウルトラマン列伝内作品の第6作目になります。


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■前列でかぶりつき!ウルトラマンXの製作発表会

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昭和ウルトラシリーズには見られない、メカニックでガッチリとしたデザインがカッコいい。前作、前々作のウルトラマンビクトリー、ウルトラマンギンガの系譜を受け継ぎつつ、曲線と直線がバランスよく配置されています。

ウルトラマンXの最大の特徴は、地球防衛チーム「Xio(ジオ)」が開発した人工的な怪獣「サイバー怪獣」のデータを読み込み、「モンスアーマー」という鎧として装着できることです。

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▲ウルトラシリーズ屈指の人気怪獣「ゴモラ」のサイバー版、「サイバーゴモラ」の力を宿した「ゴモラアーマー」を装着したエックス。

鎧の装着、能力のデータ化などのギミックは、ウルトラマン超闘士激伝(コミカライズ作品)や電光超人グリッドマン(1993年円谷プロ製作)にも通じるキーワード。

このあたりの作品がお好きな方は、必ずハマると思います。私もそのひとり。


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■地球防衛チーム「Xio(ジオ)」の隊長・神木正太郎の信念とは

ウルトラシリーズにおいて、欠かせない存在が防衛チームです。

今作の防衛チームの隊長である神木正太郎(かみきしょうたろう)隊長は、「敵を倒す」ではなく「敵を理解する」という信念を持っています。

この信念はウルトラマンコスモス(2001年)でも描かれましたが、今作では未知の存在とどのような「対話」がなされるのか、そこが見どころのひとつと言えるでしょう。

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▲神木隊長率いるXioのメンバーそろい踏み。優しさと強さを兼ねそなえた、頼れる防衛チーム!


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■ウルトラマンXの鑑賞ポイントについて

ウルトラマンXは「つながる」ということがテーマになっています。それはつまり、人類・ウルトラマン・怪獣の共存関係を築くこと。

神木隊長の「倒す」ではなく「理解する」という信念からも、このテーマの本質が見えてくるでしょう。他者との共存は対話からはじまり、おたがいを理解することで成り立ちます。

ウルトラマンXの鑑賞ポイントは「コミュニケーションのあり方」についてではないでしょうか。

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▲山瀬アスナ隊員役の坂ノ上茜さんと、ウルトラマンXの必殺技「ザナディウム光線」ポーズ。

ちなみに、坂ノ上さんの胸元のうさぎさんは、アミューズ所属のタレントやアーティストの活動を現場からレポートしてくれている「ミミー先輩」です。


ウルトラマンXは、新ウルトラマン列伝にて7月14日(火)18時から放送スタート! 優しくて強い新しいウルトラマンは、どんな活躍を見せてくれるのか、今から期待に胸が膨らみます。

(文/MONOBRIGHT・出口博之

コラム特撮ウルトラマン
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