近親婚を考えたことがある人は◯% ドイツでは合法化の動きも…【法律コラム】
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7月8日、ドイツの倫理委員会が血のつながった兄妹・姉弟の結婚の合法化に賛成することを発表。「刑罰に値するものではない」ということで、刑法の条文の削除へ動き出しています。
先日はアメリカの最高裁で、同性婚を認める判断がされるなど、時代が動きつつありますね。日本ではこれらの影響を受けるのでしょうか。
また、ここ10年、主人公の妹がヒロインという作品を目にする機会がかなり増えました。もしかしたら、日本人のなかには兄弟姉妹と結婚をしたい人が多いのでしょうか?
そこで、マインドソナーを使って調べてみました。
かなりの差がでましたね。結婚を考えたことがある人は少ないとは思っていましたが、正直、結婚を認めても良いという意見は、もう少し多いと予想していました(汗)。
日本では、まだまだ近親婚については浸透していないようです。
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■日本では3親等以内はNG
日本では、血のつながった家族3親等以内の婚姻が認められていません。ですので、ご存知かもしれませんが、兄弟姉妹間、おじと姪/おばと甥で結婚することはできません。
しかし、意外と思われるかもしれませんが、従姉妹(従兄弟)と結婚することはできます。
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■医学が進歩したら変わるかも…?
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大きな理由として、子供に先天性異常が発生しやすくなるという生物学的な理由と、近親婚に対し抵抗感を持つ人がいるという心理的理由があります。
でも、医学がとても進歩して、将来、先天的異常を完全に治せるようになったら生物学的な問題はなくなりますね。
そして、少しずつ同性婚のように近親婚を認める流れもできつつあるため、もしかしたら心理的問題もなくなるかもしれません。
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■再婚同士の子供同士の結婚はOK
ちなみに、上記の禁止に加えて、自分の元結婚相手の親、自分の元結婚相手の連れ子、自分の子供の元結婚相手等とも結婚できません。
離婚によって法律上の家族関係が終了しても、昔は家族関係にあったという理由で禁止なのです。
でも、兄弟姉妹は傍系なので、連れ子同士の義兄妹・義姉弟は結婚できます。これは漫画やアニメで、再婚同士の子ども同士で恋愛モードに入り、結婚というよくあるパターンですよね。
「人を好きになる」という気持ちは、同性間でも近親間でも、尊いものです。そして、「愛する人に愛される幸せ」は、全員が生まれながらに求めることができる権利。
どのような時代の流れになるかはわかりませんが、当事者だけでなく関係者も含めて、幸せになる時代になってほしいですね。
(文/弁護士・佐藤大和)
【調査概要】
方法:アンケートサイト「マインドソナー」
調査期間: 2015/07/23– 2015/07/24
対象:全国10代~50代男女316人