Instagramは日本でさらにメジャーになる?若者がFacebookの更新をやめた理由
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日本におけるSNSの歴史を紐解くと、ここ10年だけでも大きな変化が訪れていることがわかります。
2000年代半ば、我が国にSNSを浸透させたmixiやGREE。その後、スマートフォンの普及とともにTwitter、Facebookが主役に踊り出るようになりました。
しかし、それも世代間で分断が生まれ始めています。ここ最近では多くの若者FacebookやTwitterよりもLINEやInstagramをメインに使っていると言われます。
写真投稿がメインのInstagramは、なぜ若者に支持されるようになったのでしょうか。
■なぜInstagramを使うのか
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事実、本サイトの調査によると、47.8%のInstagramユーザーが「Instagramがもっと日本でメジャーになってほしい」と答えています。
こうしたSNS利用の変化は、なぜ起こるのでしょうか。
Instagramユーザーに、彼らがInstagramを使う理由を聞いてみました。
■Iさん・23才・女性・看護師
Facebookは登録しているけど、いまは一切更新をしていません。
もともと、Facebookは写真を投稿する使い方だったので、よりオシャレに撮れるInstagramのほうが私に合っていました。友達にもインスタのほうが使ってる人が多いので、更新も自然とインスタだけになりました。海外の有名人もみんなインスタを使ってるのも大きいですね。
■Tさん・29才・男性・マスコミ
Facebookは何かと窮屈になったからです。他人の投稿にいちいち「いいね!」を押したり、一度しか会ったことのない人でも「友だち」になることで更新を億劫にさせたり。誰に見られているか過剰に意識しなければなりませんでした。
インスタは、Twitterのようなゆるいつながりを持ちつつも、Facebookのような自己満足の写真を投稿し続けられる適度な場所。このバランスが気に入ってるので、今後もInstagramをメインで使っていきます。
■Mさん・26才・女性・飲食
大学卒業後、上京と同時に人間関係をリセットしたくなってFacebookをやめました。Twitterは誰にも見られない「鍵垢」にしてネガティブなことをつぶやく場にしています。Instagramは自分の好きな人を自由にフォローできるので、居心地がいいんです。毎日他人の自己顕示欲を見せつけられるFacebookは、いま思えばなんでやってたんだろう、という印象です。
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Instagramユーザーから集まった声に耳を傾けると、新たなSNSの台頭は、これまでの人間関係をリセットする機能を持っていることがわかります。
また、写真投稿がメインでFacebookを使っていたIさんのように、Instagramのほうが自分の趣味に合っていたという理由もあるでしょう。いずれにせよ、今後我が国でInstagramはよりメジャーになっていくのかもしれません。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年6月19日~2015年6月22日
対象:全国20代~60代 Instagramユーザー男女113名