【生卵が麺にトロリと絡みつく】徳島の「ラーメン東大」はなぜ理三レベルに美味いのか
今年は12日から15日まで開催されている徳島阿波踊り。街全体が阿波踊りのリズムに包まれるこの地で、もっとも市民のハートを掴んで離さないラーメン店がある。
それがこちらの「ラーメン東大」だ。
いったい、なぜ「東大」なのか。それはこの店を一度訪れれば誰もが納得できる。
年中無休で朝4時まで営業しているこちらの店だが、休日ともなればご覧の行列。まるで、毎年テレビで映るセンター試験開場前の東京大学本郷キャンパスのようだ。あの場所では受験生が単語帳を眺めているが、こちらでは腹を空かせながらスマホでメニューを再確認している客たちが並ぶ。
画像をもっと見る■まずは教養学部文科一類レベルのビジュアルから
こちらが人気メニューの半熟味付け煮卵肉入りラーメン(890円)。味の染み込んだ牛肉と煮玉子が目に飛び込んできた時点で文科一類レベルに食欲をそそられる。
だが、さらに祭は終わらない。
テーブルに置かれたこちらの生卵は無料サービス。自由にラーメンに落として食べてよいのだ。
先ほどの文科一類レベルのビジュアルが法学部レベルのそれに進化した。まさに進振り(進学振り分け)成功。ラーメン界の進振り王である。
生卵を壊すと、それまでの秩序が壊れ、また再編される。
東京大学法学部では進学先として公法コース、私法コース、政治コースに分かれることが知られているが、どの道を歩んでもエリート街道を突き進むと言われている。
その意味で、このラーメンもどんな食べ方をしても味のエリート街道を突き進んでいると言えよう。
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■ついに理三レベルの美味さへ!
トロトロの卵の黄身と麺が絡みあったところで店員にふと尋ねてみる。
「なぜ『東大』という店名なんですか?」
「ラーメン界の東大を目指しているからです!!」
迷わずに即答。東大2次試験突破の鍵である素早い問題処理能力そのものだ。すでにこの店は東大合格は確実、もはや最難関の理科三類レベルに到達していると言えよう。
安田講堂レベルに権威のある味付き牛肉を堪能したら、次は近年著しい勢いで評価をあげている柏キャンパス並みに綺麗に整えられた徳島餃子(330円)の登場だ。
見よ、この帝国大学的秩序を備えた餃子の並び。カリカリに焼かれた餃子に、徳島名物・すだちを絞る。餃子は注文があってから包んで焼かれたもの。美味くないわけがない!
期待通りの美味さが口の中に広がる。ラーメン界のエリート、徳島の「東大」は期待通り東大主席レベルの美味さだった。東京大学が何箇所かキャンパスを構えているように、ラーメン東大も徳島だけでなく京都、兵庫、広島、大阪にも店を構えている。
気になった方は最寄りの東大で日本最高峰の味に酔いしれてはいかがだろうか。
■ラーメン東大 大道本店
徳島県徳島市大道1−36
定休日:年中無休
営業時間:午前11:00〜朝4:00(麺切れ終了)
(文/しらべぇ編集部)