ピザだけじゃない!「ナポリを見て死ね」とまで言われるナポリの魅力とは?

2015/09/23 10:00


ナポリ

「ナポリを見て死ね」というイタリアのことわざをご存知ですか?ナポリの風光明媚を強調した言葉です。ナポリといえば、ゴミ問題や治安の悪さが際立って有名ですが実際はどんな街なのでしょうか?

イタリアに7年住んだ筆者がナポリ人に聞いた、ナポリの魅力をまとめてみました。彼らにとっての、「死ぬまでに見るべき場所」とはナポリのどんな部分なのでしょう。


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■ナポリは感じろ!

ナポリ

まず、ナポリ人が口を揃えて言うのは、「ナポリは感情が揺さぶられる比類ない街」だということ。そこに住むナポリ人も含めて街全体が、良い面と悪い面が背中合わせで、その両方を見てこそ街の本質を体感できるのです。

「ナポリを見て」というのは、ただ景色や有名な建物を見学するということではなく、現地に行って5感全てでこの独特な街のライブ感を体験することのようです。

ちなみに、ナポリの全てを感じられるオススメの季節は春だそう。日が長く、気候も暑すぎないのでゆっくり街を見ることができます。また、この時期は週末に美術館や博物館が無料になることも多いそうなので、たくさんの観光地を回ることができそうです。


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■訪れるべき場所

次に、ナポリ人達に聞いた、彼らのお気に入りの場所を紹介します。

1.卵城

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ナポリのサンタルチア港近くにある古い要塞。11世紀にノルマン人がナポリを支配し、この城を築く際に、基礎の中に卵を埋め込み、「卵が割れるとき、ナポリの街に災いが起こる」としたという伝説から、この名前がついたそうです。

このあたりは高級ホテルが建ち並び、ナポリの美しい海岸沿いの景色が望めます。海沿いを散歩したり、卵城の屋上から景色を眺める地元の人もたくさん見られます。

2.スパッカナポリ

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世界遺産に登録されている、ナポリの旧市街地。地下には遺跡が眠っている地下都市も存在していて、ナポリの歴史がたくさん詰まった場所です。通るだけなら、端から端まで歩いても1時間もあれば終わってしまう小さな地区です。

しかし、その中は細い路地でいっぱいで、お店、教会、住居が混在しています。上を見上げれば洗濯物、その下をすごいスピードでスクーターが走り抜けたり、横ではおいしいピザが焼けたりする様子は毎日通っても飽きません。

暗い路地が多く、道によっては夜は治安に注意しなくてはいけませんが、ピザの有名店もほとんどこの地区にあるので、ナポリを体験をするには昼も夜も欠かせないスポットです。


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3.パノラマスポット

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ナポリの夜景が、函館、香港と並び日本で世界3大夜景のひとつと呼ばれているのをご存知でしょうか? そしてナポリには、夜景もさることながら、日中も海と海岸とヴェズーヴィオ火山が望める絶景パノラマスポットがいくつか存在します。

有名なのは、サンテルモ城のあるヴォメロ地区という場所で、この辺りは旧市街地とは全く違った高級感漂うナポリの表情を見ることができます。この辺りは、地元の人のデートスポットとしても知られています。


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■ピザだけじゃない、味覚で楽しむナポリ

ナポリ

ナポリといえば、ピザ発祥の地として有名ですが、ナポリの名物はピザだけではありません。まだ日本ではあまり知られていないおいしいお菓子がたくさんあり、これらを食べずしてはナポリを味わい尽くしたとはいえません。

リキュールをひたひたにしみ込ませて作った焼き菓子「ババ」、サックサクのパイ生地の中にリコッタチーズで作った中身がぎっしり詰まった「スフォリアテッラ」、小麦やリコッタチーズがたっぷり入ったオレンジの香りのケーキ「パスティエラ」など。

あげはじめるときりがないくらいたくさんあります。旧市街には、これらのお菓子がずらりと並ぶお店がたくさんあるので、道ばたでお菓子を頬張りながら歩くのもナポリの楽しみのひとつです。

5感で楽しめる街ナポリ。カプリ島の青の洞窟に行く時に通りかかるだけでは、もったいない街です。ただし、治安が悪い場所も多いので、夜の路地などには十分注意してくださいね。

(文/しらべぇ編集部・砂流恵介・辰巳真理)

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