【謎ラー紀行】食べログ2.99なのに名店！鷺ノ宮「麺々」の絶品味噌ラーメン

謎ラー、それはラーメンを愛するすべての人類のロマン。「営業時間が短い」「街なかから隔絶している」「ネットに情報がない」…謎が謎を呼ぶ、知る人ぞ知るラーメン店である。

「食べログのレビューが低いのに、超おいしい店」もまた、謎と言っていいだろう。

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■食べログ2.99の名店「麺々」

取材班が向かった先は、西武新宿線の鷺ノ宮駅。山手線の高田馬場駅から急行で10分ほど、さらに駅から徒歩30秒のところに、今回の謎ラーメン店「麺々」はある。

ラーメンの種類はなかなか多い様子。

全席禁煙なのに加えて空気清浄器も備えられているので、女性客も入店しやすい環境である。

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■いざ実食！　そこには納得の味が待っていた！？

取材班が注文したのはみそラーメン830円。キャベツ・ニンジン・コーン・もやしと、野菜が惜しげもなくふんだんに用いられ、艶やかなその見た目が素材の新鮮さを証明している。

スープを口に含んだ瞬間、味噌の香ばしい香りが鼻孔を刺激。野菜の旨味が、しっかりと染み込んでいて、土台となるスープに上品な味噌の味わいが加わっている。塩辛くはなく、控えめで優しい風味だ。

麺は、味噌ラーメンで一般的なちぢれ麺。太すぎず細すぎない麺は、味噌のスープとほどよく絡み合う。

たっぷりの野菜は、温かい味噌スープの中にその身を浸らせていたにも関わらず心地よい歯ごたえを失っていない。

チャーシューに代わるのは、ほどよく焼き色をつけられた肉汁あふれるひき肉だ。

ふと、店内を見渡すとこんな壁掛けを発見。まさに「納得」の一言だ。

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■食べログレビューの罠

「どうして美味しい店が食べログ2.99なの？」と思われる人もいるかもしれないが、その理由は食べログの評価システムにある。

食べログの星の数はレビュアーによる採点の単純平均ではない。レビュアーごとにお店の点数に与える影響度が違い、食通度合いが高いとサイト側に判断されたレビュアーが評価しないと、お店の星の数は増えていかない仕組みなのだ。

つまり、「地域住民には愛されているが、交通の便が悪かったり、SNSで情報を発信していないお店の場合、グルメな人が来ず、美味しさに反して星の数が低いまま」という現象が起こりうるのである。

食べログ2.99、レビュー数1桁という、隠れた名店の評価には、住民たちの様々な想いがつまっているのかもしれない。

【麺々】
東京都中野区鷺ノ宮4-3-19
12：00～15：00 ／17：00～22：00（木曜定休）

（取材・文／しらべえ編集部・岡本拓）