飲んで食べて楽しめる！年1回のビッグイベント「蔵開き」はお酒好きの楽園
日本酒の蔵元は全国にあるが、有名なのは関西では灘や伏見。新潟や東北の地酒も人気だ。しかし、じつは東京都内にもかなりの酒蔵があるのをご存知だろうか？
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■23区内にひとつ、都内では9軒の酒蔵が
都内の酒蔵は、北区赤羽に1軒、多摩地区にはさらに8軒が営業中。「澤乃井」といった銘柄は都内の飲食店や酒屋にもよく置かれている。
ふだんは入れない蔵の中を見学したり、試飲やさまざまな出し物を楽しめるイベントが「蔵開き」だ。蔵人が総出で迎え入れてくれることが多い。
もちろん都内の酒蔵にも蔵開きを開催しているところがいくつかある。「金婚正宗」の銘柄で知られる豊島屋酒造もそのひとつだ。
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■東村山「豊島屋酒造」の蔵開きは「フェスタ」
11月の中旬に、「豊島屋フェスタ」と銘打って東村山で開催された豊島屋酒造の蔵開き。
中に入るとさっそく、新酒の試飲コーナーが！
地域の団体や商店などと協力し、シカソーセージや焼き鳥、酒粕入りのシチュー、おにぎりの販売と充実。
さらに、OCHOCO BOYz（おちょこぼーいず）というクリエイター集団が酒蔵をクラブのようにアレンジしたDJブースもあったりと、エンタメ要素も盛り沢山。
また一角には酒造りに使われる「仕込み水」があり、自由に飲むことができる。水を酒の合間に飲む「和らぎ水」ができるので、深酔いしないで済む。
酒造りのプロである蔵人による質問タイムもあり、本格的に勉強している人も見受けられた。
古事記の時代から、五穀豊穣に感謝し、神さまへの捧げものでもあった日本酒は、「豊かな自然の恵みと日本人の知恵の結晶」とも言われ、知れば知るほど奥が深い。
それだけに、蔵開きは、お祭りのような楽しさがありながらも、時折、神社のような落ち着いた雰囲気を味わえる。
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■蔵開きや蔵見学を探すには…
都内や全国の酒蔵でのイベントに興味がもったら、酒造組合のサイトを見ると便利。日本酒低迷の時代から復活しつつある地元密着の蔵元たちと交流するのもいいだろう。
・東京都の蔵元マップ（東京都酒造組合）
【豊島屋酒造】
東京都東村山市久米川町3‐14‐10
（豊島屋フェスタは来年より入場は有料化）
（取材・文／しらべぇ編集部・大空美南 協力：豊島屋酒造・東京都酒造組合・OCHOCO BOYz）
