親の預金額って知ってる? ぽっちゃり好きの男性がとくに…
2014年4月に消費税8%へ増税。しかし、近年で増税されたのは消費税だけでは無い。2015年1月に相続税が増税したのを知っていただろうか?
対岸の火事どころかご近所の火事ぐらいに危険は迫っている。4人家族で父親が亡くなった場合、財産が4,800万円を超えると相続税の対象になってしまう。2014年までは8,000万円までセーフだったのに…。
財産とは、主に土地・家・金・株式だ。土地・家について調べる方法は後述するとして、親の預金額をだいたい知っている人はどれほどいるのだろうか。
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■全体では約1割。年代別でもバラバラ…
両親が存命な全国20代~60代の男女計705人に調査してみた結果、全体の10.1%が「親の預金額をだいたい知っている」結果に。
実は相続税の申告漏れとなる3割以上が現預金を起因している。10人に1人が知っていても、その人は相続税と無縁な可能性もある。この結果だけを見ると依然として申告漏れリスクは高そうだ。
20代のポイントが全体平均よりも高いのは、実家暮らしで親との会話が多い可能性がある。反対に30代・40代のポイントが低いのは、自分の家庭を持ち、親との接点が少なくなる世代なのかも。
そして50代のポイントが高いのは、親の介護をするようになると必然的に財産を把握する機会もあるし、親から財産の話を聞くこともあるからだろう。
つづいて、他の調査結果と掛け合わせることで興味深い傾向が見えてきた。
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■親の預金額を把握していない人の特徴とは?
「専業主婦になりたい」と思っている女性は平均以下の9.2%。親とのコミュニケーションを取る時間が無いぐらい忙しい女性たちの願望なのだろうか。
その他、Facebookを利用する人で「Facebookアカウントでのログインを前提にしたWEBサイトに暴力性を感じている人」は2.7%しか親の預金額を知らないことが判明。
理不尽なことに対して敏感そうな人ほど知らないようだ。「あなたが相続した財産は相続税がかかるのでちゃんと申告してください」突然税務署から連絡が来たら暴力性を感じてしまうだろう。
しかし、税務署からすれば申告していない人のほうが悪いのだ。
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■財産を把握しているのは、酒好きの…?
お酒をよく飲む人は全体平均よりも8ポイント近く高い。これは家族間の飲みニケーションが行われている結果なのかもしれない。両親と飲む機会を増やせば預金額や保有株式を知ることができるかも。
さらに別な要素を掛け合わせると、ポイントが跳ね上がる結果に…
お酒をよく飲む人でぽっちゃりした女性と交際経験がある場合、なんとも3割近い人が親の預金額を知っていることがわかった。ぽっちゃりした女性と交際する人は、コミュニケーション能力が高いのか?
土地と家については、固定資産税の納付書と一緒に送られてくる課税明細書に評価額が載っている。相続税の評価額では無いのであくまで目安程度だが、何気なく確認してみてはどうだろうか。
4人家族で親の土地と預金だけを合算して5,000万円あれば、相続税の申告が必要な可能性は高い。しかも、申告漏れには罰金がある。知らない人ほど損をする相続税が増税されたのは、じつは身近な問題なのだ。
(文/しらべぇ編集部・ワダノ ヒトシ)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:調査期間:2015年10月23日~2015年10月26日
対象:両親が存命な全国の20〜60代男女計705名
<出典>国税庁HP
No.4105 相続税がかかる財産
No.4152 相続税の計算
No.4602 土地家屋の評価
平成25事務年度における相続税の調査の状況について