【学校ルール】理不尽?連帯責任に慣れているのはこんな人
組体操の巨大ピラミッドが問題視され、中止となった学校も少なくないようだが、そもそもその危険性はずいぶん前から指摘されており、なぜ今までそんな危ない競技が許されていたのかが不思議なぐらいだ。
巨大ピラミッド賛成派の意見を聞いてみると「達成感を味わえる」とのことだが、もし失敗したら大けがしかねないのだから、功罪のバランスを考えれば、中止する方が無難だろう。
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■教育現場に残る「謎の規則」
しかし、学校にはまだまだ不思議で理不尽な規則が残っている。
なかでも特に不評なのが、スマホの持ち込み禁止。そして誰か一人が問題行動を起こした際、クラス全体が連帯責任をとらされることのようだ。
40代の筆者は、たった一人の生徒が宿題を忘れたからと正座させられたことを覚えている。
さすがに今の学校では体罰は行われていないだろうが、ホームルームの時間に楽しいイベントが予定されていたのに、一人が問題を起こしたため、急遽、学級会に変更されるような事態に遭遇すれば、これも立派な「連帯責任」と言えるだろう。
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■離婚経験者は連帯責任には慣れっこ?
そこで、どちらの方が特に理不尽だと思うか調べてみたところ、82.3%が、「スマホ持ち込み禁止よりも、連帯責任をとらされる方が理不尽」と考えていることがわかった。
そんな中、「連帯責任をとらされる方が、スマホ持ち込み禁止よりまし」と答えたのが72.8%と、一般に比べて10%も少なかったのは、離婚経験のある人だった。
考えてみれば、浮気をしたのは夫なのにあるいは妻だけなのに、その配偶者までがバツイチになってしまうのだから、離婚は立派な「連帯責任」とも言える。
離婚経験のある人は、連帯責任に慣れているのかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・上江洲規子)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代 男女1371名