現役JKユニット「生ハムと焼うどん」攻めすぎライブでブレイクの兆し
双子でタレント活動をしています、奈津子と亜希子です。皆さん、「アイドルのライブ」と聞いてどんなイメージを持ちますか?
可愛らしい振り付けに、フリフリ衣装。甘い楽曲にユルいMC。そんな想像をされる方も多いと思います。そんな概念をブチ壊すような完全セルフプロデュース女子高生ユニットがいるウワサを聴きつけました。
彼女たちの名は「生ハムと焼うどん」。東理紗さん(写真左・以下、東)と西井万理那さん(写真右・以下、西)によって結成されたそのユニット名は、お互いの好きな食べ物からつけたそう。
彼女たちは、ライブのブッキングから楽曲(作詞・作曲)制作、ライブ中に行われる寸劇に至るまで全て自分たち自身で行なうといいます。
マネージャーやプロデューサーといった主要スタッフは一切いない状況にも関わらず、今年3月に1000人キャパのライブハウス「赤坂BLITZ」ライブが決定しているなど、飛ぶ鳥を落とす勢い! ライブしている姿を見るべくさっそく取材へ!
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■ライブスタート! しかし…
12月某日。ライブが開始するものの姿を現さず、本人たちの音声のみの寸劇スタート!
—東「さぁ! 西。今日もライブ頑張るよ!」
—西「やだぁ。東。めんどくさいよ…。」
嫌がる西さんを必死にステージに立たせようとする東さん。2人揃って、なんとかステージに出てきました。
1曲目は、高校生らしいフレッシュな楽曲「ツイテール」を歌い上げます。しかしそのあと再び…
—西「あぁ…お腹痛い。トイレ行ってくる」
なんと本番中にトイレへ行ってしまう気だるそうな西さん…! アイドルなのにトイレ! 残された東さんは焦りつつトークでつなぎます。
戻ってきた西さんを怒る東さん。そこで西さんがひと言。
「ステージに立つってことは、失うモノも多いんだよォォォ!!」
哲学的なことを叫び、ステージを後に…。追いかける東さん。もちろん全部お芝居なのですが、迫真のやり取りに会場中が息を飲みます。
その後も客席に降りて観客に絡んだり、お客さまを「金づるというおじさん」とキッパリ言い切ったり、変顔の嵐。ギリギリな脚本に、絶対に飽きない構成、ボケとツッコミに会場は大爆笑の嵐。
普通にしていたら2人ともカワイイのにちょっとヘン! いや、かなりヘン! ということでインタビュー!
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■ カワイイ顔するとか興味ない
—ユニットを結成したきっかけを教えて下さい。
西「高校のクラスメイトです。2人もじっとしてられない性格で先生に怒られることも多くて。苗字が東と西なんで“東西”揃ってマークされてました(笑)」
東「話すうちに仲良くなってユニットを結成してました。原宿に衣装を買いに行って曲を作って。普通にやっても面白くないから寸劇をやろうかって話になって。そこから寸劇はライブの定番になりました」
西「ネタは、朝10時にファミレスに集合して夜の22時くらいまで丸々12時間話し合いして考えてます。お店の人に煙たがれるから、3件くらいハシゴして。毎回本番前はネタ作りとリハーサルで2日間はみっちり詰め込んでますね」
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■ビジネスメールの仕方はググってる
—本格的にユニットを結成してからは、どのように活動を?
東「芸能事務所に入らず、仕事先のスタッフさんとは直接連絡をとっています。でも正直、敬語やビジネスメールとかよく分からないから、【社会人_メール】とか【社長_謝り方】とか1回ずつネットで調べてます」
西「うちら高校生で女の子だから、アイドルのライブに呼んでいただくことも多いです。だけど、お客さんが笑ってくれるんだったら変顔もします。カワイイ顔とかあんまり興味ない」
—高校生ユニットとして前代未聞の3月に1000人キャパの赤坂BLITZでライブ。決まった経緯は?
西「昨年10月に300人規模のワンマンが成功したんですけど、高校生2人だけでもここまで出来るんだってもっと知って欲しくて。
さすがに私たちだけでは赤坂BLITZは契約できないから困っていたんですけど、そこは協力してくれる大人のスタッフさんが助けてくれました」
—高校生に思えないしっかりとした考えをもった2人…。最後に今後の目標は?
東「ゴールデンボンバーさんみたいになって武道館に立ちたいです。同世代で芸能活動をしている子は、“マネージャ―が仕事できなくて”とか、“オーディションが無くて…”って言うんです。
でもわたしは、ライブのブッキングも楽曲の制作も、やろうと思えばなんだって自分で出来るじゃん! って思うんです。大人の力を借りるところは借りるけれど、高校生だっていろいろできるんだぜって証明したいです」
西「わたしは横浜アリーナに立ちたいです。でもいつか専業主婦になるかもしれないし、それは分かんない。今、自分が出来ることを全力でお客さんに楽しんで欲しい。それだけです!」
夢を語りつつどこか冷静な彼女たち。私たち双子もSDN48というアイドルユニットで何百回もステージに立たせていただきましたが、こんなパフォーマンスは見たことがありません。
若さと変顔が弾ける超エンターテイメントユニットの今後に期待大です。
ライブの様子はこちら。
(文/奈津子・亜希子)