「若者辞めたい…」今どき男子が彼女にもお金を借りれない理由

2016/01/20 07:00


お金借りれない男子
©iStock.com/noayounse

アベノミクスの影響をまだまだ感じることができない昨今の日本社会。とくに若者の低賃金化は深刻で、20代男子の平均年収は、15年以上に渡って400万円を超えていないというデータもある。

口座残高がピンチになることも少なくないだろうが、そんな時でも20代の男子は人に話せず、ひとりで抱え込む傾向があることがしらべぇの調査で判明した。


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■若い男子の生きにくさが露呈?

しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1047人に「お金がない時、恋人に『立て替えようか?』と聞かれたら立て替えてもらう?」と質問したところ、「立て替えてもらう」と答えたのは全体の48.5%

お金借りれない男子

しかし、男女年代別調査では大きな差が。30代女性の「立て替えてもらう率」が60%を超える一方で、20代男性は34.4%にとどまったのだ。

恋人という、親密な関係である相手であっても、お金を借りることのできない男子は多いようだ。


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■会社員よりも無職のほうが借りられる?

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職業別調査ではこんな結果が。会社員よりも、無職の人のほうが「恋人にお金を立て替えてもらう」と答えた人が多かったのだ。その差、およそ10%

無職者は「お金がないから立て替えてもらう」わけだが、会社員は職がある分、「来月には給料が入る」ため、よりひとりで抱え込むのだろうか。


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■「彼女にも頼れない…」哀しきエピソード3選

なぜ、若い男子たちは、恋人であってもお金を借りることができないのだろうか? その気持ちを探るべく、しらべぇ編集部は3名の20代男子たちに取材を行なった。

①転職時期にミスって…(27歳・Kくん)

「ブラック企業に勤めていましたが、耐え切れずに転職。その後、給料日に銀行へ行っても振り込みがなく…前の会社が給与当月支払いの会社だと忘れていたんです。結果、どう考えても次の給料日まで持ちこたえれそうになりました。


しかし、彼女も同年代で、決してお金があるわけじゃないから借りれずに…結果、親に助けてもらいました」


②家賃の更新を忘れていて…(24歳・Mくん)

「2年間住んだ家の更新書類がある日、届きました。そこに書かれていたのは更新料1ヶ月分と、更新手数料0.5ヶ月分の振り込みをしろという文面。契約をした時はまだ学生だったので、すっかり忘れていたんですよ。でも、情けなくて彼女には言えませんでした。


幸い、更新料も更新手数料も払えましたが、貯金はきれいに底を尽きました。20代でお金を貯める方法なんて、あるのでしょうか


③送別会の代金を肩代わりした結果…(26歳・Tくん)

「自分の所属するチームが会社で表彰され、みんなで打ち上げを行うことに。費用は会社持ちなのですが、後で請求する形だった。仕方なく、幹事の自分が全額肩代わりしましたが、給料日前だったため、1週間300円で生活しないといけなくなりました


でも、彼女には言えなかった。だって、『男のくせに~』って雰囲気、少なからずあると思いませんか? 結局、男友達に借りて乗り切りました」


いずれも初歩的なミスだが、だからこそありがちでもある。


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■女性の気持ちは?

しかしながら、当の交際相手の女性の気持ちはどうなのだろうか? こちらもしらべぇ編集部が取材を行なったところ

「貸すか貸さないかはわからいけど、話してもらえないのはイヤだ」(26歳・女性)


「普通に貸す。頼ってもらえないと逆に悲しい」(23歳・女性)


男女の考えは、悲しいことに食い違っているようだ。

(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓

調qzoo査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2015年12月22日~2015年12月24日
 
対象:全国20代~60代の交際経験のある男女1017名

お金カップル男女調査
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