豚骨ラーメンの薬味をすぐ入れる都民に福岡県民激怒「替え玉からにしろ!」
これは、記者が東京に来た福岡県民の友人を、豚骨ラーメンのお店へ連れて行ったときの話。
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■福岡県民との豚骨ラーメン店での会話
記者:よっしゃ豚骨ラーメン来たで! 紅ショウガと高菜とゴマとニンニクがっつり入れて食うたろ!
福岡県民:ちょ、待てよ!(某メンバー風) なんで最初からそんな薬味大量にいれてんの?
記者:え、別に好きに食えばいいんじゃないの…? たかがラーメンだし…。
福岡県民:いやいや、お店に失礼だから! 普通は替え玉か半分以上食べてからがスジってもんでしょ! お前はラーメン食う資格無し!(激怒)
記者:すいません…。
――と、わりとマジな勢いで怒られてしまったのだ。九州人からすると、せっかく作ってくれたラーメンの味を最初からブチ壊す行為は、お店に対して非常に失礼な行為なのだという。
豚骨ラーメンを食べるときの作法としては、まずは何も入れずにスープと麺の味を楽しむ。その後に替え玉、もしくは麺を半分以上食べたとき初めて紅ショウガや高菜などの薬味を入れて食べるのが常識なのだそうだ。
ふむふむ、なんだかカップの豚骨ラーメンには紅ショウガが入っているし、パッケージの写真にも薬味が入っていたので、最初から入れるものだと思い込んでいた記者にはかなり意外であった。
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■福岡県民の食べ方を実践!
反省の意味を込めて、今回は都内でも大人気の豚骨ラーメン店『田中商店』で、福岡県民に言われたとおりの食べ方を実践してみることにした。
まずは注文したラーメンを普通に食べる。ふむふむ、こうすることで豚骨スープのクリーミーな旨味や、博多ネギとの香りの相乗効果が確かに分かる! 麺の味も気持ち甘く感じた。
豚骨ラーメン=コッテリ と思い込んでいたが、何も加えないと1玉は余裕でペロリである。お次は替え玉を注文し、薬味を入れて食べてみよう。
紅ショウガちょい、高菜ドン! ごまスリスリ… ニンニクドカッ! 麺ズルズルズル……!! ウンメェェェェッ!!! ジャンクさが数倍高まり、完全に俺好みの味。
ストレート豚骨スープが料亭のすまし汁だとしたら、替え玉ジャンク豚骨はアラブから来た偉いお坊さんが恋を忘れた哀れな男にあげた琥珀色の液体のような、刺激的すぎる美味しさである!
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■豚骨ラーメンは一度で二度美味しい
――かなり意味不明な表現だったかもしれないが(すいません)、最初から薬味をガッツリ入れて1種類の味しか楽しんでいなかった自分を反省したい。本当の豚骨ラーメンは、一度で二度美味しいラーメンだったのだ!
最近は替え玉無料の豚骨ラーメン店も多いので、もし最初から薬味を入れていた人はぜひ一度なにもいれずに味わってから、薬味を入れるようにしてほしいと思う。きっといままでとは違った感覚で食べられるぞ!
(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男)