まるで本物!?ローソンの「電車型コンビニ」神戸で出発進行
神戸の山陽電鉄「板宿駅」売店(神戸市須磨区)が1月27日、大手コンビニ・ローソン初の「電車型コンビニ」になってリニューアルオープンした。
山陽電車の新車6000系♪
東二見車庫にて
(敷地外から撮影) pic.twitter.com/oWlSoGJINF— 西大鉄山陽電車部 (@sanden5630f) December 28, 2015
オープンした「ローソン+フレンズ山陽板宿ちか店」は、ローソンと同電鉄グループ「山陽フレンズ」が共同で開発。「電車型」は両社共に初の試みで、外観は同電鉄が今春、19年ぶりに導入する予定の新車「6000系」そっくりになっている。
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■ローソンはわかる…でも山電?
山陽電鉄(山電)は、神戸と姫路(兵庫県)を結ぶ準大手私鉄。大手私鉄の阪神電鉄と相互乗り入れを行っているものの、全国区では地味な存在だ。
https://twitter.com/TY5314/status/692105435789152256
同コンビニができた「板宿」にしても神戸市西部の小規模な繁華街。それでも沿線屈指のにぎわいを見せ、神戸の都心方面で競合する市営地下鉄とは駅コンコースを共用しているだけに、同電鉄としても「よっしゃ!目立つで!」とばかり、ついつい店づくりに力を入れてしまった感がある。
なお「板宿」の読みは「いたじゅく」ではない。「いたやど」である。
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■利用者の反応は?
実際の外観は、やや平べったい印象が否めないが「電車型」には違いなく特徴的。赤いドアが「ハリボテ」で開かないことには注意が必要だ。
「毎日でも買い物したくなる!鉄道ファンですから!」と現地でさかんにシャッターを下ろしていた地元在住の30代男性が絶賛する傍ら、「(見た目が)ちょっと痛いかも。でも便利になりそうだから気にしない」という20代女性も。そこは評価が分かれるところかもしれない。
店内には、ローソンが取り扱う商品が並ぶ。駅売店という性格上、品ぞろえは絞り込んであるようだ。コックピットに当たる位置では同電鉄のファン向けグッズを取り扱うほか、片隅に記念撮影コーナーを設けていた。
営業時間は6時30分〜22時。
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■「コンビニ化」は歓迎傾向
アンケートサイト「マインドソナー」を利用しての調査によると、「駅の売店を週に1回以上使っている」という人は、8%ほど。意外に少ないようだ。
一方、「駅の売店がコンビニになれば、もっと利用する」という人は約34%に達し、近年、鉄道各社が駅売店のコンビニ化に力を入れている理由の一端が透けて見える格好となった。
コンビニ化は、品ぞろえの改善のみならず現金の預け払いや公共料金の払い込み、各種チケットの購入といったサービスを受けられるメリットも大きい。駅利用者としても歓迎したいところだろう。
(文/しらべぇ編集部・前田昌宏)