山形県民が絶賛!しょうゆとめんつゆを兼ねた調味料『味マルジュウ』とは?
先日、地元を出て他の都道府県に住んでいる山形県出身者数名から 「市販のめんつゆを使ってそばやうどんを作っても、なんとなくひと味足りない気がする」 との話が聞かれた。
彼らはその原因について「地元の水を使っていないからでは?」「単に料理が下手なのでは?」などと考えていた様子。しかし、めんつゆの代わりとなる「あるもの」を入れて作ったそばやうどんを食べると「これこれ、この味!」と納得していた。
その「あるもの」とは、 「味マルジュウ」である。
山形県出身者が感じていた「ひと味足りない」の原因は、水の違いでもなく、料理の腕の問題でもなく、「味マルジュウ」を使っていなかったことだったのだ。
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■「味マルジュウ」なしに山形名物は完成しない
「味マルジュウ」とは、山形市にある「株式会社丸十大屋」が製造しているだし入りしょうゆで、山形県内のスーパーには当然のように並んでいる商品。県内には、同商品のボトルがキッチンに常に鎮座しているという家庭も多い。
かつお節、宗田節、さば節、煮干しという4種類の一番だしのみを使用した「味マルジュウ」は、 山形名物「芋煮」(醤油ベース)や玉こんにゃくの煮物、 きゅうり・なす・みょうがなどを使った山形の夏の定番料理「だし」を作る際には欠かせない。
とくに、県民の思い入れが強い芋煮については「『味マルジュウ』を使っていなければ芋煮とは認められない!」との声まである。
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■煮るだけでできる玉こんにゃくレシピ
今回は、味マルジュウを使った料理の中でも超簡単にできる玉こんにゃくの煮物のレシピを紹介。材料は玉こんにゃくと味マルジュウのみだ。
①鍋に玉こんにゃくと、玉こんにゃくの3分の1程度が浸かる量の味マルジュウを入れる
②時々箸などで玉こんにゃくをかき混ぜつつ、中火で10分程度煮込む
③お好みでからしを付けて食すべし!
10分程度煮ただけで、味マルジュウのだしが効いた玉こんにゃくの完成だ。おでんのこんにゃくとはまた違った味わいである。
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■これ一本でめんつゆ&しょうゆいらずに!
それ以外の料理でも、めんつゆとして、またしょうゆとしても使うことができるので、 山形県ではしょうゆとめんつゆを別々に購入することなく、「味マルジュウ」1本でまかなっているという家庭もあるほどだ。
山形県在住者にはもちろんおなじみで、山形を離れた県民の味覚にも強い影響を残している「味マルジュウ」。 通販でも購入できるので、ぜひ一度ご賞味あれ。
(取材・文/しらべぇ編集部・サ乙)