ブレーキ踏んだらアクセルだった!「ヒヤリ」経験、あなたは?
ブレーキとアクセルの踏み間違いで起こる交通事故のニュースをたびたび目にする。
特にコンビニの駐車場での踏み間違い事故は、車ごとガラスに突っ込んだ様子が派手なこともあり、「エクストリーム入店」などとからかいを込めてネタにされることも。
ましてや高齢者が引き起こしたケースでは、その度に「老害」「高齢者は免許を返上せよ」といった少々厳しい意見がネット上を飛び交う。目にしたことがある人も多いのではないだろうか。
果たして「踏み間違い」は、本当に高齢ドライバーだけが起こしているミスなのだろうか。
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■20代の3割「ヒヤリ」を経験
アンケートサイト「マインドソナー」を用いての調査によると「実はブレーキとアクセルを踏み間違えて冷や汗をかいたことがある」という人の割合は17%ほど。 年代別では、50代以上の約19%に対し20代は約31%だ。
すなわち「踏み間違い」の経験は、むしろ若年ドライバーに多い。だから「踏み間違いは高齢ドライバーのもの」という見解は思い込みに過ぎず、事実と異なっていることがわかる。
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■車は「鉄のかたまり
もちろん、踏み間違いがすぐさま「エクストリーム入店」などの大事故につながるとは限らない。ドライバーの反射神経などにも左右されるところだ。思わず踏み間違えてしまったものの、すぐさまペダルを踏み換えて大事に至らず済むケースがほとんどだろう。
ただし高齢になればなるほど反射神経は衰えてくる。そこが事故につながりやすいということはあるかもしれない。なんにせよ「ヒヤリ」「ハット」レベルで未然に終われば幸いだが、危険の芽は意識して摘んでおきたい。
経験上、適度に気が張った状態のときは、ペダルの踏み間違えのみならず、全般的に操作ミスを起こしにくい。車の重量は1トンを超えるものも多い。世代に関わらず「自分は鉄の塊を操っているのだ」という意識を持ち、漫然とハンドルを握ることがないようにしたいものだ。
(文/しらべぇ編集部・上泉純)