堀江由衣と田村ゆかりを年齢詐称で訴えられるか弁護士に聞いた→回答「無理です」

「結論から言いますと、詐欺で訴えられることはないと考えられます。問題のDVDには、「17才だよ？！」とあり、実際の田村ゆかりさんの年齢とは異なる年齢が書かれています。

しかし、田村さんのファンは、本当に田村さんが17歳であると信じてこのDVDを買っているわけではないと考えられます。つまり、ファンの方々は、ネタであると分かってDVDを買っている。

そのため、『ファンは田村さんを17歳であると誤解していない』ということになります。誤解することを、法律用語では『錯誤に陥る』といいます。

DVDを買った人は、田村さんが17歳だと誤解していないので（錯誤に陥っていないので）、「年齢詐欺だ！」といって購入代金を返してもらうことはできないのです」

「では、仮に、田村さんが本当に17歳であると信じてDVDを購入したファンがいたとしたらどうでしょうか。この場合でも、詐欺で訴えられることはないと考えられます。

詐欺で訴えるためには、一般の人が田村さんを17歳であると誤解してしまうような言動を、田村さんや制作会社がしたことが必要です。つまり、『普通そんなタイトルを付けたら17歳だと誤解してしまう』というような場合でなければならない。

しかし、田村さんが本当は17歳でないことは、ちょっと調べればすぐ分かってしまうこと。そのため、『17才だよ？！』というタイトルを付けても一般の人が田村さんを17歳だと誤解するとは考えにくい。つまり、「普通は17歳じゃないって気づくよね」ということです。
そのため、田村さんを17歳であると信じてDVDを買ってしまったファンがいても、詐欺で訴えられる可能性はないと考えられます」

「結論から言いますと、田村ゆかりさんの場合と同じく、詐欺で訴えられることはありません。

詐欺は人の財産を騙し取るという行為ですが、ラジオなどの番組でいくら17歳であると言っても、直接的にファンの財産を騙し取ることはできませんよね。

金品を騙し取るような行為でなければ、法律上詐欺にあたることはありません。そのため、ラジオでいくら17歳だと言っても詐欺にあたることはないと考えられます。

また、田村さんの場合と同じく、堀江由衣さんがラジオなどの番組で17歳と言っていたとしても、本当に堀江さんが17歳であるとファンの方は信じていないと考えられます。

よく「年齢詐欺」といいますが、法律上の詐欺にあたるためには、17歳という年齢がすごく重要な意味を持っており、17歳でなければ金品を渡さなかったというような場合に限られます。そのような場合はほとんど想定できません。

そのため、年齢詐欺が法律上の詐欺にあたるのは、かなり特殊な場合に限られ、声優さんが17歳だと言うくらいでは詐欺にはあたらないと考えていいと思います」