田んぼの中にある栃木の焼肉屋『うしやのせがれ』が関東最強にウマ安い件
2016年3月某日、栃木県南部に住んでいる知人から、耳よりな情報が入ってきた。
「小山市の田んぼの中にある焼肉屋が超ウマくてメチャ安いので行ってみて!」
と、店の住所を教えてもらえたのだ。田んぼの中にあるというだけで気になるが、果たして彼の言うよう、本当にスゴい店なのだろうか!? さっそく行ってみることにした。
国道4号線をずーっと東京から北へ走ること数時間。日も暮れて暗くなってきた頃、店がありそうな夜の田園風景が広がっている地帯に到着。周りはほぼ真っ暗だ…。
そのまま走ると、すぐ左側に「焼肉・ユッケ ← 左折」と書いてある看板を発見! 完全に農道へ行く道だが、看板の指示通り入っていく。
右側に明るい建物があるが、ここが焼肉屋なのだろうか?
キター! 数時間一般道を走ってきただけあって、見つけた喜びもひとしおである。
お店の名前は『うしやのせがれ』。○○苑とか○○亭など、焼肉屋の定番ネームではない、珍しい感じの店名だ。
お店に入りメニューを見ると、店名の理由が判明。どうやら牛の生産者の息子さんが開いたお店だからのようだ。
キムチなど一品料理はひととおりあるが、肉は豚ミノ以外すべて牛肉。いさぎよいメニュー構成に期待が高まる。
席はカウンターから座敷、ソファーまであり、カップルでも家族連れでも、おひとり様でも来やすい感じ。
まずはナムルが到着。ゼンマイではなくキノコのナムルとは珍しいが、風味が素晴らしい。
キムチの盛り合わせは白菜キムチ・カクテキ・オイキムチ・チャンジャの4種類が入っている。
キムチの盛り合わせにチャンジャを入れてくれるなんて太っ腹だ。とくにお酒を飲む人には嬉しいサービス。
お待ちかねの肉が来た! まずは厚切り牛たん(980円)から。
網に乗せて……
焦がさないよう丁寧に焼く。
う、ウマい…! 牛たんの歯ごたえもありつつ、旨味のある脂がジュワッと出てきてたまらない!
お次は上カルビ(1,000円)。こちらも美しいサシが入っており、とても美味しそう。
網の上だとより赤色が映えて、いかにも食欲をそそる。
タレと脂が混ざった香ばしい香りが焼き上がりの合図。
焼肉オンザライスをすれば、気分は最高! この肉質で1,000円なんて考えられないレベルだ。
その他にも肉汁がジューシーな赤身肉3秒炙り(980円)や…
ほかの店なら上として出てきそうな並レバー(500円)に…
見た目では分かりづらいが超絶ジューシーで激ウマすぎてぶったまげたハラミ(1,000円)など、どれも最高の美味しさであった。
肉質も最高、さらに牛肉を最高に美味しく食べさせてくれるカットの仕方、両方がこの値段で味わえるお店は東京でもまず無いと思う。
昨年の夏にオープンしたばかりで場所が微妙なところにあるためまだ知られていないが、はっきり言って関東ではトップクラスの焼肉屋と認定できるレベル。
駅から2キロも離れているため車がないと厳しいが、焼肉が好きだという人は絶対に行くべし! 必ず「行ってよかった!」と思える究極の焼肉が待っているはずだ。
参考リンク:うしやのせがれ(栃ナビ!)
(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男)