マニアに聞いた!「廃墟めぐり」で気をつけるポイント

2016/03/25 05:00


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1990年代以降、「廃墟めぐり」は一部のサブカル好きの人間の間で長らく静かなブームである。

しかし、興味があったとしても、いざ廃墟をめぐるとすれば、そう簡単に行けるものではないだろう。なにか気をつけるべきことはあるのだろうか?

しらべぇ取材班は、廃墟フリークの男性(30代)に廃墟をめぐる上でのポイントを聞いてみた。彼は、廃ラブホ、廃病院、廃旅館、廃民家、ありとあらゆる廃墟をめぐってきた経験がある男だ。



■まず、廃墟を「探す」ときに気をつけるポイントは?

「主にネットだな。地域名と廃墟を併記して検索すれば、めぼしい廃墟が出てくる。だいたいの住所もわかることがある。でも、ここで一緒に廃墟の評判も調べておくことをオススメするよ。


はっきり言って、廃墟は犯罪現場になっていることが多い。ヤンキーの遊び場だったり、野生のおじさんの住処になっていたりもする。彼らとばったり立ち会うと危険だからね。


あと周辺住民がうるさいこともある。そういう廃墟は探索していると、通報されることもある。そういう脅威があることを、きっちり踏まえて、廃墟めぐりをする場所を選ぶといいだろう。


管理人の連絡先がわかるときは、ダメ元で聞いてみるのもいいかもしれない。そうすれば通報リスクはなくなるかもしれないからね。


あと廃病院は、放射線系統や薬品があるかどうかも評判で調べておくといいよ。その辺の事故はシャレにならないから」

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■廃墟を「巡る」際に気をつけるポイントは?

「廃墟には、合法的に見て回ることのできる廃墟と、非合法に探索する廃墟がある。当たり前だけど、非合法なほうの廃墟は、基本的に整備されていない。床や天井が崩れる可能性があるとを気をつけておこう。


扉を開けたら、あるはずの階段が崩れ落ちているなんて廃墟もあった。何も考えずに足を踏み出せば、そのまま落ちて大怪我。アウトローな存在たちも怖いが、そういう事故も予測しておかないといけない。


あとほとんどの廃墟は足元が危険。ガラスが割れてるんだ。だから、廃墟をめぐるときは、靴はなるべく頑丈にしておくべきだろう。静かに、かつ丁寧さを心掛けるべきだ。そうすることで、かなりのリスクを減らすことができる。


ごくまれに、ものを持ち帰ろうとする輩がいるが、これは絶対にいけない。廃墟を探索することすら、許されざる行為なんだ。なのに、さらに罪を重ねるのは正気の沙汰じゃない。


たしかに廃墟の中には、とても魅力的な遺物と出会うことは多い。謎の中国産栄養ドリンクや、値打ちのありそうなフランス人形や漆器なんかもある。


でも廃墟をめぐる際のお土産は、ものではなく想い出にすべきだ」


廃墟めぐりにはかなりの危険がつきまとう上、住居等侵入罪や、軽犯罪法で訴えられる可能性もある。非日常な世界はたしかに魅力的かもしれないが、やはり深入りするような趣味ではなさそうだ。

もし、廃墟を巡ってみたいのであれば、観光地として整備のされている猿島や軍艦島などにするのがいいだろう。合法な廃墟でも、十分魅力は感じられるはずだ。

(取材・文/しらべえ編集部・モトタキ

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