格安航空(LCC)は「事故が怖い」と考える人の特徴とは?
格安航空(LCC)が登場して以降、気軽に空の旅に出ることができるようになった。しかし、一方で「LCCって、安いってことはやっぱり危ないんじゃないの…?」という認識を持っている人もまだまだ多いのではないだろうか?
しらべぇ編集部が全国20代~60代の男女1348名に「LCCに乗るのは怖い?」とたずねたところ、全体の35.5%の人が「怖い」と回答。世の中の3人に1人はLCCを避けていることが判明した。
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■LCC利用におけるジェネレーションギャップ
性年代別データを見てみると、若い世代では比較的受け入れられつつあるものの、50~60代世代ではまだまだLCCが受け入れられていないことが見てとれる。
新しいものに対し保守的なためか、それとも金銭面での余裕からより安全なイメージがある大手キャリアを選ぶ傾向にあるのか。意見が分かれるところになりそうだ。
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■旅行好きはLCCを避けがち?
また、「ゴールデンウイークの行楽予定をすでに立てている」と答えた旅行好きの人にも同じ質問をしたところ、すでに予定を立てている人のほうがLCCを避ける傾向にあることがわかった。
近ごろ全日空(ANA)がゴールデンウイーク期間に向けたプロモーションを行なっているが、これがLCCへの顧客流失をうまく食い止めているのかもしれない。
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■飛行機にまつわる3つの事実
①飛行機はもっとも安全な乗り物
飛行機に乗って事故にあう確率はわずか0.0009%。これは8200年間毎日、無作為に選んだ飛行機に乗って一度事故にあうかあわないかという確率だ。
ちなみに、自動車に乗って死亡事故にあう確率は0.03%(※アメリカ国内)。そのため航空機は「もっとも安全な交通手段」とも言われている。
②値段の差はサービスと遅延対策の充実さ
LCCと大手キャリアの価格差の理由には、サービス以外の面もある。たとえば、大手キャリアは万が一の遅延に備え、通常の機体とは別に予備機を用意するというコストのかかる対策をしている。
一方、LCCは予備機を用意することなく、効率化のためにすべての機体をフル稼働させている。そのため、一度遅延すると玉突き式に後ろの便が遅延する。
つまり安全面で差はなく、サービスや遅延対策の充実さが価格差に反映されている。ここを基準にして、場面に応じてどちらのキャリアを選ぶか決めるのがいいだろう。
③LCCは大手キャリアが親会社であることも多い
たとえばピンクがイメージカラーのピーチは、ANAホールディングスが100%出資しており、ジェットスター・ジャパンもJALや世界一安全と評されたオーストラリアのカンタス航空が共同設立したもの。
経営は別とはいえ、安全対策のノウハウは子会社のLCC側にも共有されているはず。「LCCは怖くてどうしても」という人は、大手キャリアから出来た格安航空を選ぶとこからチャレンジしてもいいかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・阮)