子供にはキツイ?『仮面ライダー』異色の新シリーズがついに

2016/03/28 19:00


こんにちは、モノブライトのベース、出口です。

2016年の日本特撮は激動の年。周年記念や節目を迎える作品が多く、過去の作品が新たな形でリファインされ、時代を飛び越えて愛され続ける作品が生まれています。

リファインや新シリーズを報じるニュースは私たちの胸をときめかせますが、またしても胸が踊る、というより衝撃的すぎるニュースが報じられました。

それは、仮面ライダーシリーズ最大の異色作『仮面ライダーアマゾン』の新シリーズ開始の発表!

しかも、テレビ放送ではなくAmzonプライム・ビデオでの独占配信。タイトルは、『仮面ライダーアマゾンズ』。文字面だけ見ると何かの冗談のようにも見えますが、これがかなりハードな展開を期待させる雰囲気を放っています。

養殖VS野生。狩るか狩られるか。『仮面ライダーアマゾンズ』配信直前スペシャルとして、その特異性とカルト的な魅力に迫ります。



■『仮面ライダーアマゾン』とは

『仮面ライダーアマゾン』は、仮面ライダーシリーズの第4作目。

「怪奇性」「野獣性」をテーマに、幼い頃アマゾンのジャングルで遭難し、そのままジャングルで育った青年「山本大介(やまもとだいすけ)/仮面ライダーアマゾン」の物語です。

放送期間は1974年10月から翌75年3月の半年間でした。

仮面ライダー
※画像出典:Amazon

モチーフは、アマゾンのジャングル出身に相応しいトカゲ。サイケデリックな彩色と、刺のあるフォルムに野生動物らしさが表れています。

腕のヒレを伸縮させて敵を切り裂く必殺技「大切断」は、他のライダーの必殺技のキックやパンチとは比にならない生々しい破壊力(切断された敵は大量の血液を噴出)が。

一見すると正義の味方ではなく「敵怪人」らしさもありますが、『仮面ライダーアマゾン』は仮面ライダー史上もっとも独創的(アマゾン出身なので日本語が全然話せない等)な設定を盛り込み、孤高の仮面ライダー像を確立しました。

放送期間の短い作品ながら、当時の子供たちに強烈な印象を与え、今でも熱狂的な人気を誇っています。


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■子供は見ちゃダメ!?

仮面ライダー45周年記念プロジェクトとしてリファインされる『仮面ライダーアマゾンズ』は、一体どのような作品なのか。

現在は約1分の予告編のみですが、コンセプトは「野生VS養殖」。 主役は体が赤いアマゾンアルファ(野生)と体が緑のアマゾンオメガ(養殖)のふたりです。

このふたりを軸に、謎が謎を呼ぶ重厚なストーリーが展開されます。

予告編の冒頭にある「街に潜む4000匹の実験体アマゾン」「アマゾン駆除班」というキーワードから、仮面ライダーにおけるショッカーが行なっていた改造実験をうかがわせます。

敵(実験体アマゾン?)の四肢を引きちぎり欠損させる戦い方は、まさにアマゾンの特徴である「野獣性」。日曜朝のテレビでは絶対に見られない、ある意味「リアルな大人向け仮面ライダー」が期待できます。


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■シリーズ史上最大の大人向け仮面ライダー

遡ること24年前、「大人向け特撮作品」を目指した作品がありました。それは、『真・仮面ライダー 序章』です。

これは、バイオ技術によりバッタの遺伝子を注入され、改造兵士になっていしまった主人公の物語。

仮面ライダー
※画像出典:Amazon

同作品は、テレビでの放送はなく「オリジナルビデオ」のみでの展開でした。

人間と生物兵器の間で苦悩するストーリー、明確的な必殺技を用いずに敵を引きちぎるゴア表現など、共通する部分が多く見られます。

『仮面ライダーアマゾンズ』を視聴して驚かないよう先に『真・仮面ライダー』を視聴して、世界観に慣れておくのがおすすめかも知れません。

『仮面ライダーアマゾンズ』は、4月1日から毎週金曜にAmazonプライム・ビデオで独占配信。

王道の特撮ヒーローの世界観では味わえないよりハードな特撮ヒーローを堪能したい方は、是非ご視聴してみてはいかがでしょうか。

(文/モノブライト・出口博之

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