サポート終わってもう2年の「XPユーザー」しぶとく健在
約30年前に生まれたマイクロソフト社のOS・Windowsは、バージョンアップを繰り返して現在のバージョンがWindows10。
「扱いにくい」という不満から、あえて旧バージョンを使う人もいるようだが、数ある過去のバージョンではXPを思い出す人が多いかもしれない。
それもそのはず2001年にリリースされた「Windows XP」は、後継バージョン「Vista」が登場するまでの約6年間、最新OSの座にあった。
しかもVistaが7から8、8.1とバージョンを上げる傍らで、XPのサポートも2014年4月9日まで継続。息の長いバージョンだったということもある。
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■XPユーザー、しぶとく1割
サポート終了から、そろそろ2年。しらべぇ編集部の調査によると、「Windows XPを使っている」という人の割合は、いまだ10.1%に上る。
もはやXPは、5世代前のOS。いささか大きすぎる数字ではないだろうか。
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■高所得層が愛用か
さらに調査を進めて年収別では、とりわけ「1000万円以上」の層で割合が大きく20.5%。
今やパソコンは、スマホより安い。ささっと選んで「ポチッ」とやれば、最新機種があれよあれよと言う間に届くというのに、経済的な余裕がないとは考えにくい富裕層が、あえてXPを使う理由はよくわからない。
高所得者は年齢も高い場合が多くなるので、単に「パソコン事情にうといだけ」ということなのだろうか。
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■元ヤンキーも義理堅く
「若いころヤンキーだった自覚がある」人でも、XPの愛用率は高い。25.6%という数値からは、義理や人情に厚いとされる「ヤンキー気質」がほの見えるようである。
「10年以上もつきあってきたOSやで。ワイはこいつと心中してもええと思とるんや」
こんな声が、どこかから聞こえてきそうな気がしないでもない。
なおXPは、サイバー攻撃の踏み台にされる危険性など、利用の継続にはリスクが大きい。10には、Windows 7以来となる「スタート」メニューも復活している。そろそろ潮時ではないだろうか。
(文/しらべぇ編集部・上泉純)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:全国20代~60代の男女1,352名