カウンセラーに聞いた ファンをストーカー化させないSNS運営術
歌手活動をしていた女子大学生がストーカーの男に滅多刺しにされるという痛ましい事件が起きた。犯人のツイッターアカウントが特定されているため、そこでのやりとりにも注目が集まっている状況だ。
じつは、SNSがきっかけでストーカーになってしまうケースは意外と多い。そこで、しらべぇ取材班は心理カウンセラーの先生に「相手をストーカー化させたないためのテクニック」を聞いてみた。
■ネットストーカーになりそうな人の特徴は?
「これはよく知られていることですが、やはりストーカーになる人は粘着質な方です。しかし、そういわれても、ざっくりしていて想像しづらいかもしれません。なので具体例を挙げてみましょう。
毎日コメントをつけてくる。これはわかりやすいですね。でも、その内容もちゃんと注意して見てみる。『こんな一面あるよね』のような、自分だけが特別なんだ、誰も知らない君を知っているんだというアピールをしてきていませんか。そうなると要注意。
特別視されたがっている人や自己顕示欲の強い人はストーカーになりやすい傾向があります」
■相手をストーカー化させないために必要なのは?
「適切な距離感を保つことが必要です。強烈なアプローチをされても、特別視は決してしないように。友達のような親しいやりとり、たとえばタメ語を使うことも控えたほうがいいでしょう。なるべく敬語を使って、心理的距離を取ることが大事です。
個人的なメッセージのやり取りをしないようにしたり、自分と同性の第三者を挟んで壁を作るようにしたりなど、対策をするとよいでしょう」
■もしストーカー化してしまったら?
「今回の事件でもきっかけになっていましたが、拒絶は本当に危ないです。コンタクトがとれるものを遮断する行為は、相手を攻撃的にさせてしまいます。
また異性の力を借りるのもよくない。その異性に対して憎悪が強くなり、問題が複雑化してしまいます。極力、同性の味方をつけるようにしてください。
もう周知の事実となっていますが、警察はなかなか動いてくれません。友人たちの協力を得られるよう、助けを求めることが大事です。人に関して悩んでいるときは、人の助けを求めるのが賢明です。
もしストーカーがアクションを起こしてきたら、法的措置にもっていくのが一番だと思います。ただなるべく相手を挑発しないようにすることが肝要です」
ストーカー被害に遭遇する可能性は誰でもある。だからこそ、他人を見極める眼を磨く必要があるのだ。心理カウンセラーの先生は『心理学を学べばストーカーしそうな人がどうかすぐにわかる』とおっしゃっていた。
このタイミングで心理学を学んでみるのも自衛のためにはよいのかもしれない。被害女性の、一刻も早い回復を願いたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ 取材協力:心理カウンセラー園絵)