2カ月で25kg減量した女性に待ち受けていた「ダイエットの弊害」
理想のスタイルになれても、不健康なら意味がありません。
「過度なダイエットは健康を害する」とはよく言われていること。しかし、痩せたいと思うがあまりにそれを忘れ、結果的に体を壊してしまったという話は珍しくない。その結果、女性の場合は生理が止まるなどの症状に悩まされることもある。
しらべぇ編集部では、ダイエットが原因で生理が止まり、長年通院しているという20代女性・Aさんに話を聞いた。
■どんなダイエットをした?
「中3の時、身長が158cmなのに対して体重が70kgまで増えてしまって、ダイエットすることにしました。朝食は抜き、昼食のお弁当は野菜のみ、夕食はヨーグルトやゼリー飲料を食べ、放課後や休日はバスケ部の練習という生活を送り、2カ月で25kg痩せたんです。
リバウンドはしていないものの、そのせいで生理が止まってしまって、定期的に婦人科に通院しています」
■婦人科ではどんな治療をしている?
「生理が止まったままだと、骨粗しょう症になる可能性が高まったり、妊娠が難しくなるので、生理が来るようになる薬を処方してもらっています。
ただ、それでも生理がこないことも多いし、その薬を飲むとホルモンバランスに影響するので肌荒れがひどくなるんです。そのため、皮膚科にも通っていますが、なかなか改善しなくて」
■日常生活に影響はあるのか?
「人に会うのが嫌になるほど肌荒れがひどくて、仕事に行くのも友達と遊ぶのも億劫になっています。それでストレスが溜まると、ますます生理が来なくなってしまうので、なんとかしたいのですが……。
かといって、通院代がかかるので仕事を辞めることもできないし、肌荒れの原因である生理を呼び起こす薬を飲まないわけにもいかないので、今はいろんな病院をまわって自分に合う治療法を探しているところです。
このまま生理周期が安定しなければ、結婚や妊娠はできないかもしれないという不安もあって、恋愛にも積極的になれません」
■ダイエットをしている人たちへのアドバイスは?
「私がしたような極端なダイエットは絶対にしないで下さい。とくに女性としての機能が整っていく成長期に行なうと、その後何年も後悔し続けることになってしまうかもしれません。
スタイルのいい女性芸能人やモデルに憧れる気持ちもわかりますが、痩せることよりも大切なのは健康でいること。食事をきちんととった上で運動したり、無理のないペースでゆっくりと痩せるのが一番です」
さまざまなダイエット法が話題になる昨今だが、やはり短期間での大幅な減量はその後に支障をきたすようだ。ダイエットをする際は、本当に痩せる必要があるのか、過激な方法になっていないかをしっかりと考えた上で行うべきである。
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)