山崎直子氏の言葉が決め手!タレント黒田有彩が宇宙飛行士を目指すワケ
双子でタレント活動をしています、奈津子と亜希子です。
今月20日夜、年に一度だけみられる赤みがかった月・通称「ストロベリームーン」が空中に出現。各地の夜を彩り話題になりました。
月や宇宙に思いを馳せると、どこか壮大な気持ちになりませんか? そんな魅力をさまざまな媒体で発信しているのは、宇宙飛行士を目指すタレント・黒田有彩さん(28)です。
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■ 運命的な宇宙との出会い
黒田さんは、NHK高校講座「物理基礎」でMCを担当。
TBSアナウンサーの加藤シルビアさんと共に書籍『宇宙女子』(集英社インターナショナル)を出版するなど、宇宙・天文に関して精力的に活動中です。
小さな頃から理科が好きだった黒田さんが、宇宙の虜になるきっかけに出会ったのは中学2年生の春休み。作文コンクールで入賞し、その副賞でアメリカのNASAの施設であるマーシャル宇宙飛行センターを訪れたこと。
スペースシャトルを作っているその施設で、宇宙開発の歴史を学んだり、宇宙飛行士の水中訓練の様子を見学するなど、夢のような時間を過ごしたそう。このとき初めて「宇宙に関わる仕事がしたい」と感じたのだとか。
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■ 上京後、タレントに
高校生の頃には、ダンス部でステージに立つ喜びを知り芸能界に密かな憧れを持つようにも。ただ「大学には行きなさい」という周りの勧めもあり大学受験を決意したそうです。
「学ぶなら、いちばん知りたい宇宙のこと」と、お茶の水女子大学理学部物理学科に進学。(宇宙のことを知るためには物理が不可欠だそう。)
そして上京後、芸能活動もスタート。
以来、情報番組レポーター・番組MC・舞台・CM・グラビアとさまざまなジャンルの仕事に挑戦していく中で、大学で物理学を学んだことや、タレントという立場を活かし、
「宇宙や理系に関することなど、難しいと思われていることを分かりやすく楽しく伝えられるようになりたい」
という気持ちが芽生えるようになったそうです。
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■山崎直子さんからのひと言
大学在学中には、実際にJAXA宇宙飛行士に応募したことも。
その後も、宇宙に関する仕事が徐々に増えていく中、憧れの宇宙飛行士・山崎直子さんにお話を伺う機会が。その際に山崎さんから、
「黒田さん、次の宇宙飛行士の試験、募集があったらどうされるんですか?」
と問われた黒田さんは、過去の宇宙飛行士のことを調べ、その経歴や人間性を知っていくうち、自分にはできないだろうと諦めたことを山崎さんに伝えたといいます。すると…
「たしかに今までは医者、エンジニア、パイロットなど、いわゆる理系の職業に就かれている方が宇宙飛行士に選ばれていました。
ですがこれからの時代は、伝える職業をしている人が宇宙に行くことで、より広く、たくさんの人たちに宇宙のことを知っていただけると思うんです。だから、諦めないでください」
という言葉が。憧れの人からの言葉をきっかけに、「もう一度、宇宙飛行士を目指してみよう」と思うようになったそう。
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■宇宙に関して詳しくインタビュー
宇宙飛行士の応募条件のひとつに、自然科学系の「実務」を3年以上経験していなくてはならないというものがあります。
試験はなんと約10年に1度。
次は2018年にあるのではと予想されている中、黒田さんはタレントという立場で「人々に宇宙の魅力を伝える」ことを「実務経験」と掲げ、宇宙に関する情報発信に携わっていきたいと語ります。
—ざっくりしてますが、最近の宇宙事情はどうなってますか?
黒田さん「民間で宇宙に行ける手段が増えてきたり、宇宙と地球を繋ぐ「宇宙エレベーター」の構想も進められたりしていますよね。
宇宙に興味をもつ人が増えれば、そのぶん研究にかける予算も増えるでしょうから、まず興味をもってもらうことは大切だと思っています」
—SF映画みたいですね。ちなみに宇宙人っていると思いますか?
黒田さん「宇宙人と地球人が接触をもつような話は、物理学を学ぶほど、宇宙を知るほど不可能なことなのではと思うようになりました。でも、宇宙人は絶対にいると思います。
宇宙の大きさや、太陽のような恒星が宇宙に2000億個あることから、その周りをまわる地球のような惑星がないわけない、と思うからです。思いを馳せるとワクワクします」
多くの人に、宇宙の魅力を分かりやすく伝えていく架け橋のような存在になりたいという黒田さん。
プラネタリウムでのナレーションや、自身の好きな書道や音楽と宇宙を組み合わせた企画を考えたり、宇宙食の開発などもしてみたいのだとか。 今後もますます目が離せません!
(文/奈津子・亜希子)