49年前に存在していた!?ポケモンのルーツはカプセル怪獣
こんにちは、モノブライトのベース、出口です。7月22日に配信されたスマートフォン用アプリ「ポケモンGO」の人気が爆発していますね。
現実とゲームの世界が相互に関係するシステムはAR(拡張現実)ゲームと呼ばれ、まさに昔想像していた「ゲームの世界に入りたい」という夢を実現させたような新しいゲーム体験です。
ポケモンの最大の特徴は、収集心をくすぐるポケモンの多さ、でしょう。
強くて可愛くて、ときにヘンテコな姿で私たちを夢中にさせてくれますが、このルーツが特撮であることをご存知でしょうか? 本記事では、原点ともいえる怪獣をご紹介したいと思います。
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■愛らしいカプセル怪獣たち
1967年に放送され現在もシリーズ最高峰との呼び声も高い『ウルトラセブン』。この作品には3体の正義の怪獣が登場するのですが、それこそがポケモンのルーツと言えるカプセル怪獣です。
普段は主人公モロボシダン(ウルトラセブン)が持つ小さなケースに入ったカプセルに収納されていて、ダンはピンチのときにカプセルから怪獣を出現させて敵と戦わせます。
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■カプセル怪獣筆頭格のミクラス
ウルトラセブンの印象的な回(エレキング登場回など)に登場したことから、カプセル怪獣の中でもとくに人気があるのがミクラス。
巨大な2本の角と古代遺跡のお面のような顔、ずんぐりとした体格は一見パワータイプの怪獣を印象づける風体です。着ぐるみの完成度が高く、人間の基本骨格を感じさせない造形に確立したキャラクター性を感じさせます。
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■生物? 機械? メカニカル怪獣ウインダム
『ウルトラセブン』第1話に登場し、カプセル怪獣の存在を強烈に印象づけたのがウインダム。
シルバーのボディにアンテナ状の突起物、電飾の眼球部と機械的な見た目は『ウルトラセブン』に登場する人気怪獣キングジョーと同じロボットタイプの怪獣。
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■眠そうな表情がポイントのアギラ
こちらは、どこか間の抜けた表情が可愛らしいアギラ。
初登場が32話「散歩する惑星」と、他の2体に比べると遅く満を持しての登場となったわけですが、これと言った活躍場面もなく敵怪獣にやられてしまう、ちょっと出来の悪い子でもあります。
しかし、目が半分閉じかかった表情はポケモンの愛嬌に共通する部分もあり、アギラこそがポケモンの根本のルーツと思えてなりません。
怪獣をカプセルに入れて持ち歩きピンチのときに呼び出して戦わせる。この画期的なアイデアはウルトラセブン放送当時の子供たちに熱狂的に受け入れられ、セブンよりも数段弱いカプセル怪獣は大人気を博します。
強いポケモンを集めたい気持ちは痛いほどわかりますが、ちょっと弱いヘンテコなポケモンを立派に育ててこそ一流のポケモントレーナーです。
ウルトラセブンも、あまり強くないカプセル怪獣を立派に戦わせていた点を見ると彼もまた一流のトレーナーだった、といえるでしょう。
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(文/モノブライト・出口博之)