ポーランドの五輪選手に世界が感動 小児がんの少年を救うため銀メダルを売る
五輪に出場した選手にとって、自分が獲得したメダルは何にも代えがたい大切なものだろう。
そのメダルを難病に苦しむ3歳の少年のために投げ出したポーランドの五輪選手が大きな話題になっている。
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■リオで獲得した銀メダルをオークションへ
ピオートル・マラチョフスキ(33)はポーランドの男子円盤投げ選手。リオ五輪ではドイツのクリストフ・ハルティングに敗れはしたものの、67.55メートルという記録で見事銀メダルに輝いた。
彼はそのメダルを 目の病気に苦しむ自国の少年を救うためオークションにかけることを決断したのだ。
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■眼球がんにかかった少年の治療費に
「私はリオで金メダルのために戦った」マラチョフスキは自身のFacebookにこうつづっている。「今日皆さんにお願いしたいのは、みんなでもっと価値あるもののために一緒に戦って欲しいということ。それは一人の少年の健康についてだ。」
少年の名前はオレク・シマンスキくん(3)。網膜芽細胞腫という眼球がんに侵され、もう2年も闘病生活を送っている。過去にもポーランドの財団「シエポマガ」がオレクくんの目を治すために治療費を募ったが、必要な金額である48万ズロチ(約1260万円) の3分の1程度しか集まっていない。
「ポーランドでオレクの目を治すことはできない。唯一のチャンスはニューヨークで適切な治療を受けさせることだ」とマラチョフスキさんは語る。
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■呼びかけにぞくぞくと応える人々
マラチョフスキのメダルは19日の時点で6000ドル(約60万円)の値がついているものの、目標金額にはまだまだ及ばない。
だが、彼の心意気に胸を打たれた人々によってじわじわと高騰を続ける銀メダルに今、世界中の注目が集まっている。(入札期限は26日まで)
参考リンク:Facebook
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(取材・文/しらべぇ編集部・びやじま)