上司からのセクハラ被害に悩み…東京では5人に1人と深刻か
パワハラやマタハラなど、仕事をしていて突然自分に降りかかってくる上司や会社からの圧力。その中で、性的な嫌がらせであるセクハラを受けたことがある人はどれくらいいるのだろうか。
しらべぇでは、全国20代〜60代の働く男女672名に「上司からセクハラを受けたことがある」人の割合を調査した。
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■女性が受けたセクハラ被害
すると、男性が1割以下だったのに対し、女性は2割を超える人が上司からセクハラ被害の経験があると判明。
編集部では、実際にセクハラを受けたことがある20代女性に話を聞いてみると…
「50代の男性上司で、最初はお菓子をくれたり優しい人だなと思っていたんですが、『ごくろうさま』というタイミングで肩をぽんっと触るようになったり…。
ほかには、部署内でふたりずつ行う社内研修でその人と同じ日になって、研修帰りにごはんに誘われたので行ったら、『手相がわかる』と言われ手をべたべた触られて。
終いには『病気の奥さんがいるんだけど、もう別れようと思ってる』とか言われてぞっとしました。それ以来、必要最低限のこと以外は話さないようにしました」
これは、明らかに下心がありセクハラだとわかるエピソードだ。
とくに男性側は、肩をぽんと触っただけでも女性が嫌だと思ったらセクハラになってしまうということも考えて、行動しなければいけないのだろう。
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■東京では5人に1人もセクハラに…
また都道府県別で比較してみたところ、日本の首都である東京では2割の人がセクハラを受けたことがあると答え、他よりも被害者が多かった。
一方で、西の都とも言われる大阪は約1割にとどまる結果に。これは、大阪人のハキハキものを言う人柄が影響しているとも考えられるだろうか。
日本の中心である東京はダントツに高い数字となり、深刻さが伺える結果になった。
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■公務員のセクハラ被害者がダントツ
最後に職業別で見てみると、公務員が約2割と高い数字であると明らかに。
国や自治体の仕事をしている公務員は、お堅い仕事でストレスが溜まっているのか…。そのうえ、身分が保証されていると過信して、セクハラ行為に走ってしまう人が多いのだろうか。
相談窓口などは常設されていても、どちらかの異動で済まされてしまうことも。とくに、部下が異動させられるということを懸念して、被害を訴えられない人もいるのかもしれない。
上司からセクハラを受けた人は、今後の仕事への支障などを考えると訴えを起こしていいものか、悩んでいることだろう。
しかし、セクハラは許されていいものではない。真面目に働いている人こそ報われてほしい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・山吹彩野)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の働く男女672名(有効回答数)