「9月新年度制」をどう思う?採用したら早生まれの概念も変わる
桜が咲く時期に新年度が始まるのが、日本では当たり前の話。しかし、海外では9月に新年度が始まる地域のほうが多いのが現状だ。
そこでしらべぇでは、全国20代〜60代の男女1,368名に対し、「学校は9月新年度制にしたほうがいい」と思う人の割合を調査してみた。
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■9月新年度制に賛成は7人に1人
すると、「学校は9月新年度制にしたほうがいい」と答えたのは全体で15.0%という結果に。割合としては少ない。
やはり桜が咲く季節は、イメージ的にも華やかで区切りがわかりやすい。そうした理由もあってか、9月に新年度が始まることを望まない人もいるのだろう。
9月が新年度になるという想定をしきれない人も多くいるように思う。
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■9月新年度制を採用している国は
学校や地域で差がある場合もあるが、9月新年度制を採用している国の一例は下記になる。
アメリカ、イギリス、オランダ、イタリア、カナダ、スペイン、台湾、中国、トルコ、フランスetc…
学校間の国際交流や入学の時期で鑑みると、9月新年度制が世界では一般的。世界の方式に合わせていこうとすれば、9月を新年度にしたほうが世界を目指す人にはよいのだろう。
日本は4月が新年度のため、早生まれは1月〜3月生まれの人だが、9月新年度制では早生まれが6〜8月だったり、1月1月〜12月31日生まれを同学年にするという地域もあるようだ。
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■50代〜60代は男女ともに平均より高い数字に
また性年代別で比較してみると、50代〜60代の男女は9月新年度制を支持する人が多い傾向に。
そもそも4月が新年度になった理由として、「政府の会計年度である4月に合わせた」という事実がある。
そういった現状をよく理解しているのが、若い世代よりも50代以上の人が多いのだろうか。日本がグローバル社会へ向かうためのさらなる発展を期待しているのかもしれない。
実際に9月を新年度の始まりとするのであれば、学校だけではなく国との調整はもちろん、社会的にしっかりとした受け皿を用意しておく必要があるだろう。
「桜の時期に入学するのが日本の風情だ」と言われたら元も子もない話だが、日本が今後、さらなるグローバル化へと進んでいくためには、必要なことなのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・山吹彩野)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年8月26日~2016年8月29日
対象:全国20代~60代の男女1,368名(有効回答数)