とんねるず・石橋貴明の「お笑い番組論」に賛否両論 時代遅れの指摘も
閉塞感がテレビをつまらなくしているという主張も…。
30年間にわたり、芸能界の第一線を走り続けているお笑いコンビ・とんねるず。3日、メンバーの石橋貴明が珍しく取材を受け、真面目に「お笑い番組論」を語ったことがネット上で大きな話題となっている。
■閉塞感がテレビをつまらなくしている
取材を行なったのは日刊スポーツ。石橋が司会を務め、9日に放送される番組『オール芸人お笑い謝肉祭16秋』(TBS系)について話した。このインタビュー中、石橋は世論に配慮し自主規制を重ねていく現在のテレビ番組について、以下のようにコメント。
「こうやったらまずいな」って考えちゃうような、閉塞(へいそく)感が全てにおいてテレビをつまんなくしちゃっている気がします。
僕らの子ども時代は、例えばドリフターズさんがいて、食べ物を粗末にしてるんだけど、それで『子供に見せたくない番組ワーストワン』とかになるんだけど、そんなことはみんながちゃんと(いけないことだって)わかっていてやっていたし。
でも、今は、その前の時点でロックかけられちゃう、みたいなね。
そうした中で誕生した『オール芸人お笑い謝肉祭』。ご存知『オールスター感謝祭』の翌日に放送され、芸人たちが体を張ってただただおバカな企画に挑戦していくという。
たしかに、昨今のテレビは規制だらけで刺激に欠けている。今のうちから番組が楽しみだ。
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■ネットの声は真っ二つか
なんとももっともらしい石橋のこの発言だが、ネット上では賛否両論になっているようだ。まず、賛成の声を紹介すると……
「全く仰る通り。クレーマーのせいだよな 」
「いいことを言う」
「さすがタカさん、納得」
「いいなぁ、頭空っぽで観れそうな番組だ」
などの声が確認できる。
一方、意義を唱える人の声も紹介すると……
「正直、石橋貴明のお笑いを面白いと思った事は無いし、嫌悪感を感じる類の芸風だと思ってる」
「一番閉塞感のあるみなさんのおかげさまでした…」
「タカさんの言ってるTVの閉塞感は納得できるけど、後輩芸人にパワハラまがいで物を買わされるのも何とも…」
など。どうやら、彼らの目指す「お笑い」が今の時代に合っていないと感じている人が少なくないようだ。たしかに、なにがOKでなにがダメなのか、その線引は時代によって変わっていくものだろうが……
古き良き破天荒なバラエティ番組を目指そうとしている石橋にとっては、相容れないものなのかもしれない。
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■とんねるずの「笑い」に嫌悪感を感じる人が増加中?
なお、しらべぇの過去の調査では、「とんねるずの笑いは、今の時代ではセクハラ・パワハラに当たるか」という問いに対し、45%もの人が「そう思う」と回答している。
規制を緩和していくことも大事だが、現代の視聴者が不快にならないような方向性を模索していくことも、同じくらい大事なのかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20~60代のとんねるずを知っている男女1,222名(有効回答数)