カメラマン直伝!SNSでパンチのある料理写真を撮る「8つのコツ」
忘年会やクリスマスと、ご馳走を食べたりつくったりする機会が増える季節。SNSには「飯テロ」などと呼ばれる、美味しそうでリア充感あふれる画像投稿も多く見られる。
しかし、こうした飯テロ写真を上手に撮影し、たくさんの「いいね!」を獲得するために大事なのは、「料理のクオリティ」なのか「写真の腕」なのか。
いいタイミングで友人が編集長を務める料理雑誌『buono』が料理写真を募集していたため、それに挑むのを目標に、料理の腕に覚えがある記者2名と知人のカメラマンで実験してみることにした。
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①コンビニの焼きそば
およそ250円ほどのコンビニ焼きそばでも、カメラマンが丁寧に撮ればここまで美味しそうに見える。
SNSにアップされれば、思わずコンビニに走りたくなりそうだ。
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②ハンバーグ弁当
コンビニで買ってきたハンバーグ弁当もカメラマンが撮ると、この通り。注目すべきは、ソースの照り。また、ふっくらしたご飯も、いかにも美味しそうだ。
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■カメラマンに聞いた「料理写真」8つのコツ
さて、ここまでのところで、誰でも料理を美味しそうに撮れる「8つのコツ」を教えてもらった。スマホでもじゅうぶん役立つ、永久保存版だ。
・光は「半逆光」をメインにする。
・アングルは斜め45度。テーブルに座って食べるときと同じ目線を意識。
・正面からフラッシュはあてず、なるべく自然光で撮影する。
・光が入らない室内では、その場の明かりを活かして明るめに。
・定食やテーブルセッティングの場合は、「メインの料理」を決めてそこにフォーカスをあわせる。
・写真全体が散漫な印象にならないよう、関係ないものは片付ける。
・自分で料理したものを撮影する場合、器の柄や大きさ、色などに注意。
・出来立てを撮影する。
今回の実験でも、電子レンジを使ってほかほかと湯気が上がる状態を撮るよう気をつけた。
撮影技術やカメラ機材は、たしかに重要だろう。でも、やはり「料理の出来栄え」によって写真のリア充度も大きく変わると思いたい。
そこで、料理自慢の記者2名が、それぞれ得意料理をつくって撮影してみた。
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③カルネアサダフライ
まず1人目の記者がつくったのは、メキシコ料理『カルネアサダ』をポテトフライと合わせた、米国で人気のB級グルメ。
<作り方>
・牛肉(切り落とし)をイタリアンドレッシングでマリネしておく
・アボカドに「ワカモレシーズニング」とレモンを混ぜておく
・ポテトを切って、素揚げする
・マリネした牛肉を素揚げする
・ポテトフライにワカモレと揚げた牛肉を載せ、粉チーズを振りかけ、彩りにプチトマトを飾れば完成
シンプルだが、アボカドの緑とトマトの赤が映え、ガッツリいきたくなるボリューム感を描けたか。
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④築地で仕入れた魚介のブイヤベース
続いて、もう1名がチャレンジ。寒い季節のホームパーティで目立つ料理の定番、ふんだんに魚介をつかったフランスの鍋料理「ブイヤベース」の写真映りはどうだろうか。
具材はすべて築地市場で仕入れ、写真にインパクトが出るよう伊勢海老なども選んでみたが…
<作り方>
・鯛の頭など魚のアラをよく洗い、軽く塩をして冷蔵庫へ
・カサゴやホウボウなどのウロコ・エラ・内蔵を取り、オリーブオイルとサフランでマリネしておく
・イカは身とワタ、ゲソを分けて、身は皮をむいて輪切りに
・ニンニク、セロリ、玉ねぎ、人参をみじん切りにしてオリーブオイルで炒める
・塩を振っておいた魚のアラ、イカのワタとゲソを加えてさらに炒める
・白ワイン、ホールトマト、サフラン・ローリエ・タイムなどのハーブと水を加え、アクをとりながら煮る
・すべての具材をザルで潰しながらスープを濾す
・マリネしたカサゴに塩を振りかけてソテーする。イカの身もソテー
・魚をソテーした鍋にスープを戻し、縦に割った伊勢海老とムール貝を加える。仕上げにパセリを振りかけて完成。
ちなみに、同じ料理をiPhone7のカメラでプロカメラマンが撮影すると、こうなる。
一眼レフには敵わないが、コツを押さえればスマホでも「リア充投稿」ができそうだ。
■写真の基本を押さえつつ料理でパンチを
コンビニ弁当も美味しそうに撮れたが、やはり写真映えを意識して料理するとやはり雰囲気が変わってくる。赤や緑など、色鮮やかな素材を選ぶのもポイントだ。
カメラマンの知人が教えてくれた「撮影の8つの基本」を押さえつつ、SNSなどでパンチのある投稿をめざすといいだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)