飲酒運転事故を体験できる「VR動画」がYouTubeで配信中
しらべぇでは以前、往年のF1レーサーであるサー・ジャッキー・スチュワート氏が出演する飲酒運転防止動画を紹介した。
スチュワート氏が「乗るなら飲むな」を華麗に実行している姿は、まさにダンディズム溢れる光景である。飲酒運転は決して格好の良いものではなく、場合によっては何の罪のない人を死に追いやってしまうもの。命がけのサーキットに身を置いていたスチュワート氏は、当然ながらそのことを理解している。
だが、現実問題として一般ドライバーの飲酒運転事故は後を絶たない。「もし飲酒ドライバーが事故を起こしたらどうなるのか?」を、詳しく説明する必要がある。
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■3台の車の視点
さて、世界のテクノロジーメディアではVRの話題が盛んに取り上げられている。
今やあらゆる分野の企業がVR技術を採用しているが、ウィスキーの世界的銘柄『ジョニー・ウォーカー』を有する英ディアジオ社は、VR向けの「飲酒運転事故の悲劇」を体験できる動画を配信した。
ちなみにこれはVRヘッドセットがなくても、スマートフォンを傾けることで360°ビューを可能にしている。
この動画に出てくるのは、3台の車。それぞれ仲良しの若者3人組、新婚夫婦、そしてクラブで1杯あおってしまった女性が乗っている。
視聴者はこの3台の視点を体験することになるのだが、案の定飲酒の女性の動作がたどたどしい。発進時、キーを差す際の手つきもおぼつかなくなっている。
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■最悪の結末
女性は運転中も落ち着かない様子だ。もしかしたら、はっきりと視界を確保できないのだろうか? 非常に不安定な運転で、夜の道路を走っている。
一方、新婚夫婦は車内で愛を語り合っていた。このふたりは最近、出産という人生最大級のイベントを経験したばかりだ。後部座席には、愛する我が子を乗せるためのベビーシートが備わっている。
だが、悲劇は突然やって来た。
酔っ払っている女性の車が、新婚夫婦を強引に追い越す。誰がどう見ても荒っぽい運転だ。だが女性が乗り上げた道は、当然ながら対向車線。そこに若者3人組の車がやって来て…という流れ。
ここから先は、直に確認していただきたい。目を覆うような結末、ということだけ明記しておこう。
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■最新技術を啓蒙活動に
VRは、その使い道が模索されている最中の新テクノロジーだ。
一番手っ取り早い転用先は、やはりゲームだろう。だが仮想空間の利用はそれに留まらない。「最悪の事故」ですらも細かく再現してくれるのだから、飲酒運転がいかに恐ろしいものであるかを広く伝えることができる。
我々日本人も、生涯に一度は「仮想空間の飲酒運転事故」を体験する必要があるだろう。
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