言ってみたら意外と解決することも?連休明けに心配な五月病
GW明けに気になる五月病…口に出すと意外と乗り切れるのかも?
ゴールデンウイークが終わってしまった。「社会復帰できない…」とこぼしながら、会社へ向かう人も多いだろう。
そんな気力が湧かない時に「五月病だ~」と、口にする人もいるのでは?
ちなみに五月病は新入学や新社会人、異動などで環境が変わり、その変化に適応できないことが原因で心身の不調が起きる症状の総称。
しらべぇ編集部は全国の20~60代の男女1,336名を対象に、「五月病になったことがある」という人の割合を調査した。
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■およそ2割が経験者
全体では19.0%と約2割が、「五月病になったことがある」と回答。
男性は18.2%、女性は19.9%で、わずかに女性が多い。
ただし、性別・年代別で見てみると
20代は男性が27.8%、女性は33.1%とそれぞれの性別で最も高く、30代も男女共2割を超えるなど、年代に反比例して下がる傾向になっている。
若い世代の方が多いのは、社会のストレス度が上がっているのか、それとも「五月病」という言葉自体の深刻さが薄れている証しなのだろうか。
ちなみに、特徴別で見てみると
「ジャニーズオタクだ」40.8%、「ダメな異性が好きだ」38.3%、「雨が好きだ」38.0%、「副業をしている」37.4%といった人に、五月病経験者が多い傾向が見られた。
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■口に出してみると
実際に「五月病になったことがある」人から、そこを乗り切ったエピソードを聞いた。
「ずっと地方で実家暮らしだったのですが、社会人になって初めて生まれ育った土地を離れて一人暮らし。最初は都会に出て、一人でなんでもできるのが嬉しかったけど、ゴールデンウイークに地元に帰って、“やっぱり家はいいな”と思ってから、東京に戻ってみたら急に切なくなって…。
会社を辞めて地元に帰りたい気持ちでいっぱいになってしまい、仕事も集中できず、まだ新人なのに会社をズル休みしてしまいました。その時に同じ部署の先輩が、『絶対に好きそうなお店を見つけたから、明日は一緒にランチに行こうね』ってメッセージをくれて…“ズル休みって、バレてるな”と焦ったけど、気遣いが嬉しくて、なんとか乗り切れました」(20代・女性)
「まだ若手の頃、重要なポジションに異動になって、ちょっと張り切りすぎたのか、ゴールデンウイークで休んだら急に“ムリしていたな”という気持ちがせり上がっちゃって。自分でもどうかしていたと思いますけど、グズグズしている時に上司から『なんかあったか?』と聞かれて、ポロっと『五月病みたいで…』と言っちゃったんです。
そうしたら上司が大笑いして、『そうか、そうか、五月病なのか。じゃあ今月だけはしっかりサポートしてやるから、その間にペースを立て直せ。飛ばしすぎるな』と言ってくれて、肩の力が抜けました」(30代・男性)
長い休みがあると自分に向き合う時間ができ、日々の中で気づかなかった“ムリしている”が自覚されることも。
そうした時には周囲にサインを出すことで、理解やサポートが得られることもある。一人で抱えてがんばりすぎず、素直に言葉にすることが、解決の糸口になることも少なくなさそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・くはたみほ)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年4月21日~2017年4月24日
対象:全国20代~60代の男女1,336名(有効回答数)