呼吸を止めて1秒考えてみて…カラオケで『タッチ』を歌われるのはもうウンザリ?
飲み会の2次会などでカラオケを利用する場合、最初の曲は全体が盛り上がるようなものをチョイスするのが一般的です。こうした「盛り上げ曲」にはいくつかの定番がありますよね。各通信カラオケ会社が発表しているカラオケランキングを見てみると、AKB48の『ヘビーローテーション』をはじめとした「盛り上げ曲」の定番がその上位を占めています。
そして、いわゆる“アニソン”もそのひとつに数えることができるでしょう。高橋洋子さんの『残酷な天使のテーゼ』をはじめとした定番アニソンのなかでも、長い歴史を誇り愛されてきた曲のひとつが岩崎良美さんの『タッチ』です。1985年にリリースされ、世に出てからおよそ30年の月日を数えるこの曲は、間違いなくカラオケにおける定番アニソンと言えるでしょう。
その一方、これだけ長く歌われてきたがゆえに、この曲を歌われることに対してややマンネリ化した印象を持っている人がいることも否定できません。そこで今回、しらべぇ編集部では、カラオケで『タッチ』を歌われる現象について国民の気分を調査してみることにしました。果たして、日本人はおよそ30年間愛されてきたこの曲に対し、どのような判断を下すのでしょうか?
■【質問】カラオケで岩崎良美『タッチ』を歌われることに、いい加減うんざりしている?
・うんざりしている:9.3%
・うんざりしていない:90.7%
およそ10人に1人がうんざりしているという結果が出ました。仮に10人でカラオケに行った場合、手拍子を打ちながらもそのなかの1人は心のなかで辟易している可能性があるわけです。この割合、決して高くはないですが、極端に低い数値とも言えません。
そしてこの数字、世代によってその割合が変化している可能性があります。長いあいだ歌われてきたということは、年配の方のほうがこの曲を聞かされてきた可能性が高く、ゆえに辟易している方の割合も多いのではないか、という見方を立てられます。ところが、これには意外な結果が待ち受けていました。
■【世代別】カラオケで岩崎良美『タッチ』を歌われることに、いい加減うんざりしている人の割合
・20代:14.0%
・30代:10.0%
・40代:8.7%
・50代:5.0%
・60代:9.0%
若い世代のほうが、『タッチ』へのウンザリ率が高い結果が出たのです。これにはいくつかの理由が考えられます。彼らの世代がカラオケに行く頻度が高いから、ということもありますし、この曲が若い世代にとって古いと感じられているから、というのも考えられます。いずれにせよ、いくら場を盛り上げるためだからといって、安易に定番曲を入れることがよいとは限らないことは事実。「いまの自分は、思考停止的にこの楽曲を選んでいないか?」と、呼吸を止めて1秒真剣に考えてみるのもよいかもしれません。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年7月22日(火)~7月25日(金)
対象:全国20代~60代 男女ユーザー計1500名
(文/しらべぇ編集部)