【本末転倒?】交通違反者を路地裏で待ち構える警察に憤る65.5%の人たちの声
みなさん、道を歩いていてこんな経験ありませんか?
大通りから一本だけ中に入った一時停止や一方通行が多い道を歩いているとき。目の前を車がゆっくりと通過し、大通りに出ようとしました。その瞬間、
「ピピピピピピーツ!!」
これまで視界に入らなかった場所から、自転車をこいだ警察官が笛を吹きながら現れました。彼はすぐにドライバーのもとに近づき、なにかを話しています。この警察官がなにをしていたかは明らかです。ドライバーの一時停止違反を指摘したのです。
さて、気になるのはこの警察官が物陰に隠れてこうした車両を見張っていたことです。これ、考えてみれば疑問ともいえる行動ですよね…。
本来、ドライバーに交通違反をさせないことが警察の任務です。ならば、一時停止の標識の前に堂々と警察官が立ってドライバーを見張ることで、こうした一時停止違反車両が現れないよう防ぐことができるわけです。
ところが、彼らはそのような行動をとっていません。物陰からルール違反者が現れることを一瞬だけ「待って」いるかの如く、違反者が現れてからドライバーのもとに近づくのです。
■本末転倒と答える人は65.5%
違反者が出ることを未然に防ぐのではなく、違反者が出たところで彼らにペナルティを与える…これは本末転倒な態度ではないか? と指摘する声があるようです。
しらべぇ編集部によるアンケート調査によると、「警察が路上違反者を待ち構えている態度は本末転倒である」と答えた人の割合は、65.5%となかなか高い数値になりました。
この回答、世代によって大きな偏りはなく、どの世代でも警察の態度に疑問を抱く人が一定数いるようです。
この問題については、以下のような指摘があります。
「たとえば、警察が一時不停止をする者が出るまで待ってたばかりに、目の前の歩行者が交通事故被害にあった場合どうするのか。これ、事故を未然に防ぐことを怠った態度といえる」(50代・男性)
「違反者が現れるのを待っているのが点数稼ぎのためだとしたら、警察のインセンティブメカニズムは間違っている」(30代・男性)
「こんなことさせるくらいならマナー違反をしないための啓発運動のほうに人材を配置すべき」(30代・女性)
「ルール違反者が現れないか隠れて待っている警察を見ると、警察は人が余っているのかなと思ってしまう」(40代・女性)
この人たちの言うことは一部納得できる面もあります。交通事故が起きてからでは遅いのです。そのためには未然に事故を防げるような制度設計が求められていると言えるでしょう。
むろん、交通ルールを違反する人が悪いのは言うまでもはありません。ドライバーの方は、警察官が目の前にいて監視してもいなくても、常にルールを守って運転しなければなりませんよ。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年8月15日(金)~8月19日(火)
対象:全国20代~60代 男女ユーザー計1500名
(文/しらべぇ編集部)