【コラム】ゲームと恋愛。モンハンで彼女と別れ、モンハンで嫁ができた話
初めまして。しらべぇで連載をすることになりました平井善之です。
いきなり玄関で名前を言われても、扉越しに気色が悪いという方に自己紹介をさせてください。私、通常業務はアメリカザリガニというコンビで漫才をやっております。もう少し掘り下げますと、担当はボケです。日々、奇天烈なことを大声で叫ぶたびにツッコミ担当に怒られるというルーティンワークを20年ほどやらせてもらっています。
さらに掘り下げますと、ゲームや漫画、アニメに玩具が好物で、コロコロコミックから少年ジャンプルートを何も考えず歩き続け、いつの間にやら人生の折り返し地点を過ぎていた事にビックリの41歳男性であります。
なぜこんな大人になったのか? と軽く昔を振り返りますと、当時小学生だった平井少年は、なぜかカシオのPB‐100というポケコンでトランプゲームを作ったりしていまして、家庭用ゲーム機はエポック社のカセットビジョンやバンダイのアルカディアあたりからスタートしているんすよね。
で、若干古臭いわけですが、そんな僕に書ける記事ってなんだろうと悩んだ結果、やっぱりゲーム周りから書くのが一番わかりやすいかと。偏り続けて仕事も片輪フラフラ走行になってしまっている僕ですから、他の方々はゲームをどのように捉えているのか気になったので、20代から60代の女性750名に「ゲームが理由でデートに遅れるのはありか?」というどうしようもないアンケートをとってしまいました。そして結果はこちら。
【ゲームが理由でデートに遅れるのはありか?】
なし:90.1%
あり:9.9%
まあ、そうなりますわな。「もしかしたら?」などとワクワクしていた自分が恥ずかしいを通り過ぎてクソ喰らえです。そりゃあんた、先にデートの約束しておいて当日、「セーブポイントまで案外遠かったから」とか「ここまでやるって決めてたんだよね」とか言われても、女性からすれば「仕事でもそれ言えんのか? 私の人生にはセーブポイントなんかねーんだよ」でGAME OVERなんでしょうね。
しかし、我々のようなゲームをやり始めたら他のものに興味がなくなる人種からすれば、全てを黙って受け入れてくれる白魔道士のような女性を常に追い求めています。しかし、アンケートの結果をご覧下さい。9.9%の女性が優しくこちらを見ながら微笑んでいます。この結果を年代別に細かく見てみますと、
【デートに遅れてもいいよ、だってあなたの好きなゲームだもんね!と思っている割合】
20代女性:16.0%
30代女性:11.3%
40代女性:5.3%
50代女性:8.7%
60代女性:8.0%
おいおいおい、まだ20代女性に可能性あるじゃないか! さらに気になるのは、まだ姿を現していない10代の白魔道士様達ですよ。今後支援してくれる女性が増えてくる可能性があるならば、狭き門を突破しようと泥まみれの足軽達にも未来から光が差し、笑顔で突入できる。お~い、みんな~! あっちの方がいいらしいぜ? わーーー! ですよ。こりゃゲーマー天下統一が成される日も遠くありません。ただ、現状で突破するには多くの屍を越えて行くしかないのですが…。
まあ、アンケート結果を眺めながら書いているので、シミュレーションゲームのプレイヤーの様に上から目線になっていますが、僕も以前は打ちのめされた屍でありました。
当時、モンスターハンターというゲームが産声をあげた2004年、僕は大阪は住吉の女性と付き合っておりました。もちろん僕はモンハンにハマるわけです。冷房でガンガンに冷やした部屋で寝ずにプレイしておりました。しかしその女性は、「海へ行こう、海へ行こう」と僕の耳元で呪文を唱え続けるわけです。レアな素材が欲しい僕は無視し続けていました。
すると、その女性は怒り狂いましてね。炎を噴きながら僕に、
「私と盾、どっちが大事やねんな!?」
と叫びながら飛び掛ってきました。僕も胸倉をつかまれながらも、
「いや、あの、モンハンは盾と武器がセットになってるから、盾だけ手に入れることは出来ないんやけど…」
と、言い返したところ、コメカミ辺りに溜め3攻撃を入れられました。それはそれは凄いスピードでしたね。その彼女にはモンスターハンターのおかげで別れを告げられました。
しかし、モンスターハンター2が発売された頃に新しい彼女が出来ました。その彼女の凄いところは、私が仕事で出かけているあいだに素材を集めてくれていたり、マップを覚えて僕のサポートをしてくれたりと素晴らしい立ち回りを見せてくれたのです。ゲーマーとしてこんなに暖かい気持ちになったのは初めてでした。まさに白魔道士様です。
それが今の妻であります。ただ、その後は私のセーブデータを使ってどんどん新モンスターを狩ったり、家に帰るたびに見たこともない装備を渡してくれたり、と知らないあいだにサクサク進んでいくチート妻になっていったので、もうひとつゲームを買いました。いやあ、ゲームは簡単にその世界の主人公になれるからやめられないんでしょうな。
ということで、最後の締めくくりは「ただの惚気」になってしまいましたが、パートナーと同じ趣味を持つことは大切なんだと改めて実感しました。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年7月22日(火)~7月25日(金)
対象:全国20代~60代 女性ユーザー750名
(文/アメリカザリガニ・平井善之)