【松澤千晶のアニメめくるめく世界】オモチャに“遊ばれる”大人たち。

2014/09/03 12:00


タイトルからよからぬ想像をされた方がいたら申し訳ありません。

改めましてこんにちは、フリーアナウンサーの松澤千晶です。私はアニメを見ることが大好きなのですが、やはりそれに関連するグッズもついつい買い集めてしまうのが目下の悩みです。

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アニメや映画の世界を象徴するかのごとく明らかに子供向けなグッズたち…古くはガチャガチャ、最近では定番のラバーストラップ、いつの時代も輝かしいフィギュアなど、様々なものがありますね。これらは子供の頃に買い求めるのは自然だと思いますが、何故、大人になっても手に取ってしまう人が多いのでしょうか。

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■玩具の必要性

生活に必要なものなのかもしれないので考えてみましたが…

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普通に考えて、いらないでしょう、お人形さんとか。

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こんなにあってもつけるところ無いでしょう、ストラップとか。何なのですか、これは。

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いくら趣味の合う友人同士でも、もう、このようなもので遊ぶことはないでしょう、アニメの玩具とか。

いつまで買い続けるのでしょうか? どれも生きていく上では必要のない物ばかり…しかし、それでも私たちは買い求めてしまう。何故ならそこに絶対的な信頼感があるからです。

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■玩具の信頼感

基本的にアニメや漫画、映画は、画面の中にある嘘の世界です。しかし、その世界に登場するものが現実にも現れたら…それは一気にリアリティを増して、アイテムという現実になって私たちの世界に存在するのです。

例えば、小さな頃は仮面ライダーの変身ベルトや魔法少女のステッキ等がそうですね。最近では、「機動戦士ガンダム」に登場するジオン公国の突撃機動軍大佐マ・クベが愛蔵する白磁の壺なんてものもありました。これはいいものです。

また、作中で登場しなくとも、キャラクターグッズやフィギュアなどは、手に取ることができない画面の中のキャラクターが外の世界で形になることによって、確かに“そこにある”という実感が沸くのだと思います。要するに、単純に手にしたいという感覚ですね。

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■与えられるのではなく買い求める

何より、大人になった今、(主にアルバイトをできる年齢や社会人の方々を中心に考えて)小さな頃のように両親から買い与えられるのではなく、自分で買い求めることに意義があるのではないでしょうか。

モノは裏切らない。手にすることで満たされる何かがあるのです。もはやヲタクという人種は、ひどく誰かに裏切られたことがあるのだろうかと思うほどの考えですが、目の前にあるグッズは絶対的な存在なのです。

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■モノに触れる、ということ。

そうした、モノを買うという行為は、データ全盛期の今となってはCDや紙の本を買うことに似たようなものがあると思います。これって凄く大事なことですよね。

ある種の愛情表現とその存在に対する敬意、そのようなものだと、勢いに任せて手にした数々のグッズを見て私はしみじみ感じるのでした。

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(文/フリーアナウンサー・松澤千晶

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