人気の「俺の〇〇」レストラン…なお、「拙者の」「僕ちゃんの」等も存在します!
立ち食い形式レストランの火付け役となった「俺のシリーズ」。「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」など“俺の○○”というネーミングで銀座辺りを中心にどんどん出店しています。近々、9種類目の新業態となる「俺のスパニッシュ」がオープンするそうで、勢いは止まる気配がありません。もう銀座辺りは“俺の”だらけになっていて、負けず嫌いの筆者は思わず、「いや、私の!」と言い返しそうになっています。
ところで、英語では一人称は“I”のみですが、日本語には、一人称が数多く存在します。俺、僕、私、など…。たくさんの一人称がある中で“俺の○○”のように、他の一人称を使ったネーミングがあるのか? 気になったので、商標登録の検索を使って調べてみました。
・「俺の○○」 検索結果164件
「俺の名はルパン三世」などを含め、164件が登録されていました。ワイルドさを強調するために「俺の」を使用するケースが目立ちます。
・「私の○○」 検索結果214件
「私の」は「俺の」を上回る結果となりました。「私の部屋」という小規模のものから「私の北海道」といった広大なものまで、214件が登録されていました。
・「拙者の○○」 検索結果2件
登録されていたのは「拙者の投げ釣り」「拙者の車検はこんなに安い」の2件のみ。武士を連想させる「拙者」という一人称ですが、馬ではなく車を乗りこなすという意外な組み合わせでした。
・「おらの○○」 検索結果1件
登録は「おらのタブレット」の1件のみ。思わず孫悟空がタブレットで遊ぶ光景が頭に浮かびました。
・「僕の○○」 検索結果8件
“僕”という一人称は日常で使っている人も少なくないので、登録数はもっと多いのではと予想しましたが、8件のみでした。「僕の好きなパスタソース」「僕の遊園地」など、子供っぽさを感じるものが登録されていました。
・「僕ちゃんの○○」 検索結果1件
「僕ちゃん」という一人称を聞いて、お金持ちの家の息子を想像する人も少なくないのではないでしょうか。筆者は登録されている1件を見る前、お金持ちの大きな家にいる男の子を自然と想像していたので、「僕ちゃんのティ-タイム」という結果を見たとき、妙に腑に落ちました。
他に「あたしの」「我輩の」「わらわの」「あちきの」「あだすの」など、田舎の女の子の一人称なども含め検索してみましたが、検索結果は0件となりました。筆者は将来、“検索結果1件”を出すために、東北のどこかで「あだすのフレンチ」というお店を出してみようか検討中です。みなさん、よかったら来てくださいね!
(文/しらべぇ編集部・八木彩香)