何も買ってないのに「ありがとうございました!」と言う店員は何を考えている?
2014/10/10 09:00
なんとなく立ち寄ったコンビニで、雑誌をパラパラっと立ち読みし、ふらっと店内を一周して特に買いたいものも見つからないので店を出ようとしたその時。
「ありがとうございました~!」
何も買っていないのに挨拶をされました。あるいはアパレル店で。軽く商品を手に取り、鏡で合わせてみるも、特に購買意欲を刺激されなかったので売り場をあとにしようとしたそのとき。
「ありがとうございました~!」
このように店員さんから挨拶されることに対し、「なにも買ってないのに気まずいなあ、なんだか悪いなあ」と思う人がいるようです。
以下の調査結果がそれを示しています。
【質問】
お店(コンビニなど)で何も買っていないのに「ありがとうございました」と言われると、罪悪感を感じますか?
・罪悪感を感じる:29.4%
・特になにも感じない:70.6%
約3人に1人が気まずい思いをしているようです。残りの3分の2の人たちからは「特にあいさつされても何も感じない」「毎度罪悪感を持っていたら買い物ができないだろう」といったコメントが届きそうですよね。
では、罪悪感を感じるお客さんに対して店員さんは何を考えているのでしょうか。今回、街中でお声がけさせていただいた3人の店員さんに「何も買わない客」についてお話を伺ってみましたのでご紹介します。
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何も買わなかった客に店員は何を考えているのか?
・ケース1:コンビニ店員Aさん(20代・男性)
「コンビニのバイトって意外と忙しいんですけど、ヒマなときはとにかくヒマなんです。なので、ボーっとしちゃったり眠くなったりしないように、お客さんが来たら『いらっしゃいませ』と『ありがとうございました』を言います。自分のためですね」
・ケース2:アパレル店員Bさん(20代・女性)
「売り場にお客様がいらしたらお声がけすることは決まってますので、最初に簡単に会話を交わします。そのあとは自由に商品を見ていただくわけですが、お客様が売り場にいる間はずっと動きを目で追っています。その場で買っていただかなくても、他の売り場を一周してから戻って来るお客様も少なくないので、気にしていないですね。『未来のお客様』であることは間違いないですから」
・ケース3:雑貨屋店員Cさん(30代・女性)
「うちは通販の売り上げがメインなので、店内はギャラリーやショールームのような位置づけです。なのでその場でお買い上げいただかなくてもそこまで気になりません。むしろ、駅から遠いしわかりにくい場所にあるこんなお店に来て頂いてありがとう、という気持ちであいさつしています」
3人の声から、以下のようなことがわかりました。
お客さんが何も買っていないのに「ありがとうございました」と言う店員さんは…
1:眠くならないように自分のために言っている
2:未来のお客さんだから言っている
3:本当に来店ありがとう、と思って言っている
というわけで、3人に1人の罪悪感を抱いていたみなさん、今後は少しリラックスしてお買い物を楽しめるのではないでしょうか。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年9月19日(金)~9月22日(月)
対象:全国20代~60代の男女計1500名
(文/しらべぇ編集部)