服屋の店員さんが言う「ウエストは首回りのちょうど2倍」は本当?検証してみた
あなたは服を買う時、ちゃんと試着をするタイプですか? 冬が近づくに連れ、だんだんと着る服の量も増えてくるので、「試着めんどくさいな」って思う人は少なくないと思います。かくいう筆者も、毎回一応試着はするものの、そもそも試着するのが面倒くさくて買う気が起きないという時があります。
特に、ズボンなど下半身の服は面倒くさいですよね…。そんな面倒くさがりなみなさんに朗報とも言うべき情報が、しばしば服屋の店員さんが言う、「ウエストの長さって、首回りのちょうど2倍なんですよ」というもの。筆者も何回か聞いたことがあるのですが、これが本当ならば、服のウエスト部分を首に巻くだけでサイズが合うか分かるので、便利ですよね。
しかし、はたして人間のカラダはそんな便利にできているものなのか…? 疑問に思ったので、20代の男女計10人に協力してもらい、この「首回りの2倍がちょうどウエストのサイズ」という説を検証してみました。
早速、結果をご覧いただきましょう!
【首周り(cm)/ウエスト(cm)】
・30/57(22歳、女性) 首回り2倍の誤差:-3cm
・32/62(22歳、女性) 首回り2倍の誤差:-2cm
・35/63(22歳、女性) 首回り2倍の誤差:-7cm
・35/64(22歳、女性) 首回り2倍の誤差:-6cm
・35/68(22歳、男性) 首回り2倍の誤差:-2cm
・36/80(22歳、男性) 首回り2倍の誤差:+8cm
・36/77(22歳、男性) 首回り2倍の誤差:+5cm
・35/70(22歳、男性) 首回り2倍の誤差:0cm
・37/86(22歳、男性) 首回り2倍の誤差:+12cm
・39/78(22歳、男性) 首回り2倍の誤差:0cm
うーん…。このように、ぴったり同じサイズの人は「10人中2人」という結果に…。誤差のプラスマイナスもバラバラ(女性はマイナスな傾向、男性はプラスな傾向)なので、信憑性はあまりないと言えそうな結果となってしまいました。
ウエストはもちろん、首回りも女性のほうが細いのですが、首回りにかんしては性別による違いがあまりないところに注目していただききたいです。ほとんどの人の首回りは35~36cm。今回最も背の高い人で183cm男性、低い人で158cm女性でしたが、首回りの長さにかんしてはあまり差がありませんでした。一方で、身長が高い人のほうがウエストが太いという数字が出たので、「首回り×2=ウエスト」という説がやはり信憑性に欠けると言わざるを得ません。
しかし、特に女性においては誤差が少ないので、大まかなサイズ感の参考にはなるかもしれません。首に巻いてみて、なんとなくサイズが合いそうなものを選んでみて、その後しっかりと試着をして購入するのが間違いない方法といえるでしょう。
(文/しらべぇ編集部・永久眞規)