双子で生きるとは…唐沢寿明さんの金言【双子タレント奈津子亜希子、人生体当たり!】

2014/10/30 17:00


こんにちは、双子でタレント活動をしています、奈津子と亜希子です!

まずは、姉の奈津子から。今年で25歳になったのですが、いよいよ地元の友人がぞろぞろと結婚しはじめました。その度にお祝いの席に顔をだすのですが、自分にはいまだその兆候が1ミクロンもありません。それに関してはまた別の機会に嘆かせていただくとして(涙)、そのような席で私たち双子が必ず言ってもらえることがあるんです。

それは、「私たち夫婦も、双子ちゃん欲しいな~」というセリフ!

年齢を重ねたことで、「自分も双子として生まれてみたい」という意見だけでなく、このような意見も耳にするようになりました。

妹の亜希子です!よく考えてみれば、私たちにとって普通のことでも、自分とそっくりな人間がもう一人身近にいる状況って、きっと不思議ですよね。でも、実は双子として生まれてくると大変なことが山ほどあるんです…。今回は、私たちが「双子」として生きてきた中で感じたことを皆様にお伝えしていきたいと思います!

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■この世で待ち受けている試練…

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奈津子です!まず、双子として生まれてくると、もれなくこの「おソロ地獄」が待ち受けています。子供の時は嬉しくても、思春期以降、自己のアイデンティティを模索するようになります。

そして私たち双子だけでなく、多くの双子さんは他の兄弟・姉妹とちがって「相方」と比べられることは覚悟しなければなりません。成績、容姿、趣味、傾向等々。私もSDN48在籍中に、亜希子のほうが握手会のレーンの列が長かったとき、枕を涙で濡らしたものでした。生まれたときからベビーカーも隣同士なんですもんね…。

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■なにもかもが2倍になるわけではない!

大人になってから、「背格好も顔もソックリなら、手持ちの洋服が2倍になっていいね!」と言ってもらえることもありますが、どんなに仲が良くてもそこはとてもシビアです。ただ、双子でお買い物に出かけたときに自分がノーメイクで相方がメイクをしているとき、自分が買おうか悩んでいる洋服を代わりに着てもらって「雰囲気をだいたい確かめられる」という双子ならではのメリットは、あります。

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■若き日のトラウマ!

亜希子です!そんな、ファッションの趣味は全然ちがう私たちですが…

では、「男性の趣味」に関してはどうなのか!?ぶっちゃけ、「好きな人がかぶるときもある」というのが私たちの答えです! 実際にアメリカでも「一卵性双生児の73%が同じ異性を魅力的だと感じる」という実験結果が出ています。双子ではなく、もしこれが親友同士だったとしたら乱闘寸前ですよね。

ちなみに私たちも以前、同じ男性を好きになった時、結果的にその人は姉の奈津子とお付き合いすることになったのですが、すぐに自然消滅してしまいました。その後しばらくして、その方から私へ、な、なんと!交際の申し込みがあったのです! 真剣な顔で、「どちらを選べばいいのか分からなかったんだ…」。そう彼に言われた時には、自分が双子として生まれてきたことに対するいろいろな感情が全身を雷のように駆け巡りましたね。

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■マスコットキャラ?

奈津子です!双子に生まれてきて、よかったなぁと思うこともあります。

たとえば、芸能界デビューする前の子供の頃に「徹子の部屋」の観覧にいきました。母が徹子さんの大ファンで連れていってもらったのですが、集合写真を撮った後、徹子さんが「アラやだ!双子ちゃん、かわいい!」と膝に乗せてくださったのです。あの徹子さんに…。このように、「双子」はたまにマスコット的な扱いをしてもらえることがあります。

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■芸能界の大先輩方からいただく金言たち

以前ドラマで共演させていただいた俳優の陣内孝則さんからは、撮影のたびに「モスラの曲歌って~!」とザ・ピーナッツさんのモノマネを求めていただきました。また、主演だった堀北真希さんからはクランクアップ後に直筆のお手紙をいただき、「双子パワーで癒されました。よく似ているように見えても個性が全然ちがうと思うので、お互いに素敵な女優さんになってね」というありがたすぎるお言葉をいただきました。「双子」であるということがコミュニケーションのツールになることがあるのです。

そんななかでも、いまだに最も心に残っているのは、俳優の唐沢寿明さんからいただいた言葉です。初めてのテレビのお仕事でご一緒させていただいたのですが、ご挨拶してすぐに真剣な眼差しでこう言われたのです。

「君たちは今、双子としてこうしてお仕事をもらっているよね。でもこの先、芸能人を続けていく中で、必ずどちらか一方が沈み、どちらか一方が浮き上がってくるときがくるだろう。

そういう状態になった時、どちらも焦るな、慌てるな、腐るなよ。浮いてるほうは、沈んでるほうを必ずひっぱりあげるぐらいの気持ちで頑張るんだ。沈んでるほうも、相手の足を引っ張るようなことはするなよ。強い味方がいて心強いぐらいに思って、変わらずに頑張っていればいいんだ」

その日から、私たち双子の芸能生活がはじまりました。当時15歳の私たちにあんな風に真剣に語ってくれた大人は初めてでした。

10年経った今、この言葉はきっと「双子」だけに限らず、色んな枠組みの関係性に当てはまるなぁと思っています。

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いかがでしたか? 「いつか双子を育ててみたい」、あるいは「来世は双子に生まれてみたい!」。そんな風に思っている読者の皆様に参考にしていただけたら嬉しいです!

(文/奈津子・亜希子

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