【アメリカ恋愛事情】恋人に「I Love You」って言っちゃダメ!? その真の価値とは?

2014/11/01 10:30

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恋愛ドラマを観ていると、男性が女性に愛を囁く、そんなシーンがたくさん出てきますよね。「愛している」「離れたくない」「君が好きだ」なんて、リアルな恋愛ではとても言えないセリフたち…。思わず、歯の浮くようなセリフ言いやがって、なんて感想も持ってしまいます。

さて、そのように感じる理由として、「日本人は、愛してるなんて簡単に言うもんじゃない。アメリカ人のI Love Youじゃないんだから」といったような意見がよく聞かれます。しかしこの考え、“間違い”とはっきり言ってしまっていいでしょう。アメリカ人(をはじめとした英語圏で過ごす人々)にとって、「I Love You」というのは簡単には口に出しちゃいけない、とても大切な言葉なのです。

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■ドラマの中の「I Love You」

いわゆる“海外ドラマ”を観れば、アメリカ人にとっていかに「I Love You」が大きな価値を持つ言葉なのかが分かるでしょう。

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たとえば、日本でも大人気な“4人組女子会”ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』で、“尻軽”キャラのサマンサが4人で食事をしている時に、ついに本当に好きな男性ができたことを報告するシーンがあります。ためてためて、吐息交じりにサマンサが「I’m in Love.」と言うと、悪友3人は心から祝福の高い嘆声をあげるのです。“LOVE”という言葉を出しただけで。

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昨今人気の弁護士ドラマ『SUITS(スーツ)』でも、とても印象的な「I Love You」シーンがみられます。主人公マイクが、恋人のレイチェルに「言いたいことがある」と告げ、何を言われるか察したレイチェルが「ダメよダメよ…」と戸惑うなか、マイクは「言わずにはいられない」と言って「I Love You」と口にします。その瞬間、強く抱き合うふたりのなんとロマンチックなこと。

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そして、コメディドラマ『ママと恋に落ちるまで』(How I met your mother)のシーズン1のエピソード1、つまり最初の話では、こんなシーンも…。主人公が初めてのデートで彼女に「I Love you」と言い、彼女が文字通り“ドン引き”するのです。上のロマンチックなシーン同様、こういった彼氏または彼女が相手に「I Love You」と伝えてドン引かれるシーンも、アメリカの恋愛ドラマではよく見かけるワンシーンと言えます。

「え、恋人同士で愛を囁くことの何がいけないの?」という方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこれ、完全にNGな行為なんですね。

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■アメリカ人の声

実際に、10人のアメリカ人に「I Love you」について聞いてみたところ、こんな声が聞かれました。

「Well in a serious relationship, We won’t say it until after dating a long time.」
(うーん、真剣なお付き合いでは、長く付き合わないと言わないかなぁ)

「I think it’s nice but if we just dated a short time, then I feel weird because I can’t say it back. At least not yet I can’t.」
(彼女にI Love Youって言われるのは良いと思うけど、付き合ってすぐに彼女に言われたらちょっとなあ…変な感じ。少なくとも俺は“I Love You”って言い返せないよ)

「It’s just weird. Uh, I can’t accept it.」
(ヘンね。私は無理)

このように、アメリカでは付き合っていたとしても「I Love You」とすぐに言うことはまずないのです。アメリカ人にとって「I Love You」という言葉は、相手との将来を見据えて初めて発せられる、とても大切な言葉だということです。

では、どんな風に言葉にするのか? これについても聞いてみたところ、日本人のラブラブカップルのあいだで交わされる「大好き!」のような言葉は、

「I really like u.」
「I really like you a lot.」
「I like you. Like. Like like you.」
「I don’t like you. I like like you.」

といった具合だそうです。“like”が重用されるわけですね。

最後に、日本では女性の友達同士で「大好きー!」と言い合うようなことがありますが、もしこれと同じ感覚でアメリカ人の友達に「I Love You!」と言ってしまったら、とんでもない誤解が生まれる可能性があります。実際、これが原因で友達と非常に気まずい関係になったことがあるという留学生の人もいました…。日本人が考えるより、“Love”の価値は重いということを知っていただけたら幸いです。

(文/しらべぇ編集部・永久眞規

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