ヴェネツィアは夜散歩がオススメ?移動は自転車が便利?より濃いイタリア観光3選

2014/11/12 10:30


世界遺産が最も多い国1位に堂々と君臨し続けるイタリア。ヴェネツィアやフィレンツェ、ミラノにローマ、街全体が世界遺産になっているケースも多く、挙げだしたらキリがないくらいです…。そこで、今回はイタリアに7年住んだ筆者が「短い滞在でも、より濃いイタリアを堪能できる方法」をご紹介したいと思います。筆者も実践済みのものを選りすぐりましたので、ぜひ参考にしてみてください。

■ 昼は自転車を借りる

しらべぇ1112イタリア01観光に行くと、昼間は時間との戦いですよね。「限られた時間で街の観光スポットを全部見たい! でも、街のはずれにあるスポットは諦めないといけないかも…。」なんて決断を迫られて、あきらめるケースって多いですよね。 でも、そうやって大半の観光客が諦めてしまう場所こそが穴場だったりします。

そんな時に役立つのが、自転車。イタリアは街全体が世界遺産になっていることが多いため、街の中心にはバスはおろかタクシーも入れない道ばかり。タクシーで移動するにも乗り場までかなり歩くハメになることが多々あります。しかし自転車があれば、車が通れない道もスイスイ走れて、ちょっと歩くには遠い場所にもスッと行けます。街にこなれている感も演出されるのでオススメです。

自転車の貸し出しについては、ホテルや街の観光インフォメーションで聞いてみましょう。街によっては観光所で無料貸出をしてくれる所も! また、近年ヨーロッパで話題のバイクシェアリングもおすすめ。こちらは自治体が運営しており、借りられる時間が限られていますが、街中にいくつかあるバイクステーションで乗り捨てできるので便利です。

■ 夜こそゆっくり散歩を

しらべぇ1112イタリア02昼間のうちに街を網羅しておけば、地図にかぶり付かなくても歩けるようになります。そうなれば夜こそが観光のチャンス! 昼間は観光客で込み合う街中も、夜は地元の人ばかり。日中、人ゴミでゆっくり写真も撮れなかった建物や広場も、日没後の静けさの中改めて見てみると新たな魅力が浮かび上がります。

特にオススメなのが、ヴェネツィアの夜散歩。ヴェネツィアに訪れる観光客の大半が本島での宿泊でないため、夜になると人口密度がいっきに減ります。昼間の掻き入れ時にはゴンドラ乗りも、お土産屋もまるで休日のテーマパークのようですが、夜には全て貸し切り状態。ゴンドラもせっかくなら夜の静けさで乗ってみては? 運河にひっそり浮かぶ月を眺めながらの夜散歩は、なかなかの贅沢です。

ムーディーな夜の散歩ですが、ひとつだけ注意しなくてはならない点は治安。特にローマから南イタリアにかけては要注意です。季節によって治安のバラツキがあったり、北部の街でも必ず治安の悪いゾーンはあったりするので、ホテルや観光局の方に事前に聞いておくと良いです。

■ 数泊はアグリツーリズモで農村体験を

したべぇ1112イタリア03誰もが聞いたことのある観光地を巡るのも良いですが、うるるん滞在記のような地元密着型の体験も、旅の濃厚さが増す貴重な機会。そこでオススメなのが、アグリツーリズモ。直訳をすると農村体験です。元々、イタリア人に人気の観光でしたが、最近では外国人の利用客も増えて来ています。

その多くが、丘の上や湖の近くなど自然に囲まれた場所でご飯付きの宿泊ができます。ほかにも、ヤギの乳搾りをできたり、田舎料理を一緒に作らせてもらえたりなどの農村体験も可能です。大自然でゆったりしたい人、田舎の手料理を食べてみたい人は候補にいれてみると良いかもしれません。地元客は車で行

ご紹介してきたものは、パックのツアーではなく自己手配で旅する場合にしかできないものばかりですが、旅の醍醐味は新しい経験。イタリアでは日本と違って不便なこともたくさんありますが、そんな環境だからこそ生まれる出会いが思い出に繋がることも多々あります。

地元の人と仲良く慣れるチャンスでもあるので、勇気と工夫でオリジナルなイタリア旅行で思い出を作ってみてはいかがでしょうか?

(文/しらべぇ編集部・砂流恵介・辰巳真理)

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