1ヶ月先まで満席!アメリカの超人気店「NOPA」【マッキー牧元の世界味しらべぇ】
「NOPA」は、アラモスクエア地区にあるアメリカ料理の店。1ヶ月先まで予約が満席という人気店で、予約至難な店の1つとして知られている。
それには理由がある。
① 天井が高い。2階までの吹き抜け
② レセプションが可愛い。黒人と白人の女性、それに結構イケメンの男性。私服。
③ 客の平均年齢 20代後半〜40歳 イケメンやきれいな子が多い
④ サービスの男達も格好良く、声がいい。恰好は、アバクロ風ネルシャツ
⑤ フレンドリー
⑥ トイレの標識が面白い
⑦ 客席が高いスツールの場所あり、バーあり普通の客席あり、二階あり、長いテーブルありとバラバラ
⑧ オープンキッチン
⑨ そして最上質の食材を使い、細部までよく考えられ、かつ丁寧に誠実に作られた、なじみ深い料理。
実際1ヶ月先まで予約が満席という人気店で、銀行だった建物を改装したという店内は、1階席と2階席に分かれているが、2階席は僅かで、1階のメインダイニングは、1階席の天井まで吹き抜けていて、解放感が漂う。サンフランシスコの流行っている他のレストランがそうであるように、ここも、入口は大人が2人すれ違う程度の大きさなのに、中に入ると広大という内装になっている。
100人は入るダイニングは、常に満席。30~40代のオシャレな男女が多い。入口にレセプション。一階は左手にバー、奥がオープンキッチンとなっている。なにより素晴らしいのがサービスである。
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■なんといってもサービスが素晴らしい
レセプションには私服(恐らく)を着た、若く美しい女の子が2人、イケメンが1人。旧知の仲だったような笑顔で出迎えてくれ、席にエスコートしてくれる。
カジュアルな食べ物で、カジュアルなレストランに関わらず、こうしたサービスを受けられるのは、アメリカならでは。ウエィター、ウェイトレスもエプロンはしているものの、皆私服。そして女性も男性もかっこよく、機微に富んだ対応をしてくれる。
例えば、この店の名物は「ロティサリー・チキン」である。しかし我々が訪れたのは日曜のブランチだったゆえに、メニューに載っていなかった。そこで出来ないのか? と聞いてみると、
「ゴメン、ブランチでは焼いていないんだ。夜だけなんだよ。もしよかったら夜に来るかい? 2時までやっているからね。味は僕が保証するよ。また会えるといいね」
と返す。日本ではなかなか出会えないホスピタリティーである。
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■超人気店のブランチをご紹介
それでは料理を説明しよう。
まずは、「Wood Grilled Hamburger」.
注文時に、チーズの有無と焼き方をたずねられる。運ばれたハンバーガーをひと口齧ると、肉の香りが爆発し、その後から炭火の香りが追いかける。パテもバンズも、ピザ釜で焼いているのであるから、実に香ばしい。ミディアムレアの焼き具合もぴたりと決まり、フライドポテトは芋の甘みに溢れ、中がスカスカではなく実においしい。添えられたバジル風味のアイオリソース(にんにく風味のマヨネーズタイプソース)も心憎い。
牛乳と唐辛子で蒸し煮した肉汁に富む豚肩肉は、仕上げにやはり釜で表面をカリッと焼かれ、コンフィのような食感で喜ばせる。
ゴールデンレーズンの甘酸味が溶けたソースと豚の脂と合い、上に乗せたポーチドエッグの黄味の甘みとエンダイブのいほろ苦さが、いいアクセントになっている。
そして表面をカリッと焼いたフレンチトースト。
中が均一でムースのようにしっとりとした食感で夢見心地にさせられる。東京の有名店やホテルでも、ここまで完璧なフレンチトーストに出会ったことがない。そして添えたメープルバターとリンゴのソテーが盛り上げる。
洗練されたアメリカ料理の極みを知りたければ、ぜひ渡米前にオープンテーブルなどで予約されたい。
NOPAの隣は、人気のグローサリーストアのバイライト・マーケット兼バイライトアイスクリーム。数ブロック先はフォーバレル・コーヒーの店ザ・ミルがあるので、こちらもチェックしてみると面白いだろう。
※NOPA
http://www.nopasf.com/
560 Divisadero Street, San Francisco, CA 94117
415-864-8643
7 pm – 1 am
ハンバーガー15$ / フレンチトースト14$
(写真・文/マッキー牧元)