【実地調査】クリスマスイブの夜、渋谷のホテル街は満室だらけになるのか?
聖なる夜、クリスマスイブ。しかし近年、バブル期以降の「クリスマス=カップル」というイメージの浸透により、「性なる夜」と揶揄されるようになってしまっています。
その象徴とも言える“都市伝説”が、「クリスマスイブの夜は、ホテルが軒並み満室になる」というもの。ディナーからBarへとイブの夜を楽しんだ恋人たち、さびしんぼが集うイベントで出会ったお互い下の名前以外のことは知らない男女…。そんな無数のカップルが、どこにも入れず、ホテル街を途方に暮れてさまようというのです。
しかし、時は2014年。バブル期からおよそ四半世紀が過ぎているなか、そんな“都市伝説”はまだ成り立っているのでしょうか? そこで、2014年12月24日、クリスマスイブの夜、実地調査してみました。
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協力してくれたのは、ワタナベエンターテインメント所属、芸歴1年目の若手兄弟お笑いコンビ「土佐兄弟」のおふたり。左が弟の土佐有輝さん(20歳)、右が兄の土佐卓也さん(27歳)です。
クリスマスイブの過ごし方はそれぞれ、「男同士でドライブしてました」(有輝さん)、「自分でもビックリするくらい何もしてないです」(卓也さん)というふたり。泥棒感が強すぎる格好ですが、深夜1時に渋谷109前に集合し、さっそく道玄坂にある日本一のホテル街をパトロールしました。
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調査対象としたのは、入り口付近に「満室」か「空室(あり)」かを外に向けて表示しているホテル16軒です。
「これからホテルに入ろうとするカップル見てると、なんか腹立ってくるね」と言う弟の有輝さんに対し、「いやいや、オレらのほうがホテル街にお邪魔してる立場なんだから、静かにしろ」と気遣いをみせる兄の卓也さん。
「なんか、別になんにもないんだけど、夜のホテル街歩くだけでなんか悶々としてくるね」と言う兄の卓也さんに対し、「あぁ、だからいつもより天パー感が凄いのか」と返す弟の有輝さん。
そんな風に、同行した編集部の人間も含めて男だけでグダグダと会話しながら、深夜2時までホテル街を練り歩きました。
道行くクリスマスカップルの目が痛々しいなか、ホテルの前で記念撮影。
さて結果は…。
16軒のうち、「空室あり」が12軒、「満室」は4軒、でした!!
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そう、空室のあるホテルのほうが断然多かったのです。「イブの夜はホテルがいっぱいになる」という都市伝説は、既に崩壊していることが判明しました。
以下、土佐兄弟のふたりの分析です。
「もしかしたら、“イブの夜”っていうより、“イブの朝方”にホテルがいっぱいになるのかもしれませんね。この辺でもクラブでイベントやってるみたいだし、そこからワンナイトラブの人たちが流れてくるのかも。いやぁ…羨ましいですね」(卓也さん)
「さっきから思ってたんですけど、全然タイプじゃない女の子でも、ホテル街を男と歩いてると、なんかすごく魅力的に見えてきますね。てか、おれらイブに何やってるんですかね」(有輝さん)
確かに、何をやっているのか…。サンタさんのコスプレをしたセクシーな女性と赤いPコートを着たクリスマス仕様の男性のカップルが仲良くキスをしながら歩いているのを見た時、一行はとてつもないみじめさに襲われ、数分間完全に無言になりました。
ひとまず、結論としては、「クリスマスイブが平日の場合、渋谷のホテルは全然空いてる!」といえそうです。ぜひ、来年のご参考に!
(協力/土佐兄弟、文/しらべぇ編集部)